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「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

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「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

ビジネスシーンにおいて「お手数をおかけして申し訳ありません」という言葉を何度となく使うことは、サラリーマンであれば多いのではないでしょうか。

ですが、実際に「お手数を~」という言葉がどのような意味を持っているのか、あるいはどのような場面で使うべきなのかを、明確に理解している社会人は意外と少ないものです。

言葉だけ見れば、丁寧な言葉であり、使ったからといって怒られるようなことはないと思われますが、それも使うタイミングと、使う相手によって変わってきます。

今回は、この「お手数をおかけして申し訳ありません」と言う言葉の意味と遣い方について、具体的な例文を踏まえてご紹介します。

 

知っておきたい「お手数をおかけして申し訳ありません」の基本的な意味や使い方3種

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

お手数をおかけして申し訳ありません、ビジネス用語としては、ここまで簡単な文章で、かつ相手への謝意を表す気持ちを表現できる文章とは、なかなかありません。

ですが、その意味を理解して使わなければ、相手に対して自分の伝えたい気持ちが間違って伝わってしまうこともありますので、安易にこの言葉を使うのは禁物です。

また、ビジネスシーンでこの言葉を使うことが一般的になっていることもあり、本当に気持ちを込めて申し出た言葉であっても、社交辞令に伝わってしまうこともあるので、特に注意したいものです。

この章では、まず「お手数をおかけして申し訳ありません」と言う文章に込められた、言葉の意味を詳しくご紹介しましょう。

1.「お手数をおかけして」の意味は「感謝」が基本

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数をおかけして」とは、時に「お手数をおかけします」と短文でも用いることがある言葉です。

この言葉の意味は「ご面倒をおかけします」とまったく同じ意味でもあります。

特にビジネスシーンにおいては、こちらのために何かサポートしてくれたり、こちらに利益を供与してくれる相手に対して、感謝の気持ちを表現する言葉です。

また、ビジネスシーンにおいて、先方の企業に感謝の言葉を述べる必要がある場合、社交辞令として口に出したり、文書や電子メールの本文に記載することもあります。

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ちなみに、「お手数」の読み方ですが、「おてかず」と「おてすう」の2種類があり、どちらを使っても問題はありません。

感謝の気持ちを表す際には、「お手数をおかけして」と言えば、大体の気持ちは伝わりますが、本当にさまざまな気持ちを伝えたいときは、この言葉によらず、自分の言葉で感謝の気持ちを表す方が、より気持ちが伝わりやすいことは覚えておきましょう。

2.「お手数をお掛けして」は相手方に対して述べる言葉

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

この場合の「お手数」とは、「物事を達成するために必要な労力、動作、工程」を指します。

さらに、この場合の「物事」は、相手が私たちのために行ってくれる仕事などを指します。

つまり「お手数をおかけして」とは、こちらの依頼や要求について、それらを請け負ってくれるクライアントに対して「労力や動作を費やしてもらうことになりますよ」と言う当方の主旨を伝える意味になります。

ですので、相手からこちらに対して命じられた業務や仕事、つまりこちらが請け負うクライアント側になっている時には、「お手数をおかけして」とは、絶対に使いません。

むしろ、自分が請け負うのに自分に敬語である「お」をつけるような言葉を使うことは、使い方として誤った使い方になりますので注意しましょう。

あくまで、仕事の依頼主が、相手方に対して述べる言葉であることを忘れないようにしてください。

3.相手先への要求をスムーズに伝えるための「クッション言葉」として活用する場合も

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数をおかけして」という表現は、ビジネスシーンにおいて、つなぎ言葉や要求をストレートに伝えないようにするための「クッション言葉」としても活用できます。

特に、クッション言葉を添えれば、相手に依頼しにくい内容であっても、上から目線で命じているような印象を与えることなく伝えることができます。

次の例文を参照していただければ、クッション言葉をどのように活用できるか理解していただけるのではないでしょうか。

・提出してください→お手数をおかけしますが、ご提出をお願いいたします

・納期を早めてください→お手数をおかけいたしますが、納期の繰上げをお願いいたします

・価格を下げてください→お手数をおかけいたしますが、価格の再検討をお願いいたします

このように、ストレートに伝えるべき要求を、ある程度緩和して相手に伝えることができるのが、クッション言葉のメリットです。

そのための言葉として「お手数をおかけしますが」と言う言葉こそ、クッション言葉に適した言葉なのです。

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「お手数をおかけして申し訳ありません」間違った言葉の使い方3パターン

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数おかけして」の意味がわかってくだされば、その後に続く「申し訳ありません」と言う言葉の意味も、自然にわかってくださると思います。

つまり、先方に対して「あなたに仕事をいろいろさせてしまいますけど、よろしくお願いします」ということを、丁寧に、へりくだって伝える言葉こそ「申し訳ありません」と言う言葉の意味なのです。

この章では、「お手数をおかけして申し訳ありません」という言葉の、間違った使い方をいくつかご紹介します。

ビジネスシーンにおいて、非常識な言葉遣いは禁句です。

ぜひ、この章でご紹介する注意事項をご理解いただき、ビジネスマンとして品位のある言動を心がけてください。

1.自分に対しての言葉として用いない

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数おかけして」とは、先ほどから申し上げているように、自分から目上の相手に対して使用する尊敬語でもあります。

ですので、自分自身に対してこの言葉は使うことは、明らかにおかしいです。

例えば「お手数をおかけしますが、当方で一週間以内に対応いたしますので、時間をください」という文章が合ったとしましょう。

この文章は、自分の行おうとしている行為に対して「お手数を~」と言っているので、ビジネスシーンにおいては明らかに間違った使い方です。

どうしても自分に対してこの意味の言葉を使うならば「申し訳ありませんが、一週間以内に対応いたします」と使うのが正しい使い方になります。

2.似たような言葉を誤って使わない

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

そもそも「お手数」とは自分が相手に対して要求や依頼をした事項に対する、動作や労力を示す言葉です。

似たような言葉で「お手数をかけさせますが」と言う言葉がありますが、「お手数をおかけして」とは、まったく意味が違う言葉になるので、使用するときは注意が必要です。

ちなみに、それぞれの言葉の意味は、以下のとおりになります。

「お手数をおかけして」…相手に対して自分の要求を満たすための労力提供に関する謝意

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「お手数をかけさせますが」…相手に対して自分の要求を満たすための労力提供に関する要求

つまり、後者の「お手数をかけさせますが」とは、自分が相手に対して「お手数をかけるように」要求している意味にも捉えられるのです。

もちろん、ビジネスシーンにおいて間違った意味でこの言葉を使うことは、相手に対しても失礼に当たります。

3.しつこく言葉を多用しない

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数をおかけして」とは、自分の気持ちが相手に対して、丁寧に伝わると言う意味では、ビジネスシーンにおいて多用されることも理解できる言葉です。

確かに、この言葉を使うだけで、相手にお願いをする際に、相手に対して時間や労力を使わせることに対して、あらかじめ感謝の言葉を伝えることが容易にできます。

そのため、ビジネスシーンでよく使われる汎用性が高い意味の言葉でもありますから、あまり使い過ぎると社交辞令のように聞こえてしまい、相手に対する感謝の気持ちが伝わりにくくなります。

ですので、本当に感謝の気持ちを伝えたいならば「ありがとうございます」とストレートに伝えた方がいい場合もあるのです。

 

類義語もある?「お手数をおかけして申し訳ありません」類義語の意味3選

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数をおかけして申し訳ありません」と言う言葉は、その意味から考えてみると、類義語もたくさん存在するものです。

いつも「お手数を~」では、相手への感謝の気持ちもありきたりなように捉えられてしまいますから、ぜひ、この章でご紹介する類義語も活用してください。

それに、ビジネスシーンで、他社との差をつけるなら、担当であるあなた自身の言葉のセンスも問われることは間違いありませんから、ぜひ言葉を選んで活用しましょう。

 

1.「ご面倒をおかけして」

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

ビジネスシーンでは「ご面倒をおかけして」という表現もよく使われます。

字面だけ見てみると「お手数をおかけして」とほぼ同じ表現です。

この「ご面倒をおかけして」も「お手数をおかけして」と同様の意味で、相手に対して何かの要求や依頼をする際に用いる言葉です。

でも、相手に対して「労力や時間を費やしてくれてありがとう」と言う気持ちを伝えるならば、【ご面倒<お手数】となります。

でも、「お手数をおかけして、申し訳ありませんでした」と、「ご面倒をおかけして、申し訳ありませんでした」はどちらも同じ意味であることは間違いありません。

ですので、実際に使うときは、相手との関係性を考慮して使い分けるといいでしょう。

特に、親密な相手との関係がある場合は「ご面倒」を使う方が、相手に気づかいをさせてしまうので、むしろ「お手数」を使う方がいいでしょう。

2.「ご迷惑をおかけして」

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

もう1種類似たような意味の字面を挙げるならば、「ご迷惑をおかけして」と言う表現もあります。

そもそも「ご迷惑をおかけして」とは、自分の行動やまねいた状況によって、相手に悪い影響を与えている事に対して、お詫びを申し上げる意味の言葉です。

「お手数をおかけして」との違いは、自分の要求に対して相手が答えてくれることへの感謝であるのに対し、「ご迷惑をおかけして」とは、本当に迷惑をかけている、その字面そのままの状況に対してお詫びをするための言葉です。

ビジネスシーンにおいては、自分が何らかの失敗をしていないのであれば、「ご迷惑をおかけして」と言う言葉は使うべきではありません。

なんでもかんでも謝って済む場合ばかりではありませんし、何もないのに謝ってしまうようでは、健全なビジネス関係が成り立ちませんから、特に注意しましょう。

3.「お手間」と「お手数」

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数」と言う言葉に対しても、類似する言葉もあります。

例えば「お手間」と言う言葉は、似たような意味で使えるように思いますが、実はまったく逆の意味になるのです。

具体的には、次のような違いがあります。

「手数」…「自分以外の誰か」の仕事や依頼に対して行う動作や労力

「手間」…「自分または自分以外の誰か」の仕事や依頼に対して行う動作や労力

つまり、「手間」に関しては、自分の動作や労力も含まれているのです。

相手にいろいろ動いてもらっていることに対して「お手間をおかけして」と言ってしまうと、自分だって苦労してるんですよ、と暗に相手に伝えてしまうようなことになってしまい、大変失礼になってしまいます。

この章では、今までいろいろな類義語を紹介してきましたが、まとめると以下のようになります。

「手数」…実際に何か作業が発生する(したとき)
「手間」…「手数」にほぼ同じ意味
「迷惑」…相手に何か不利益が生じたとき
「面倒」…割と親しい相手に対して使う

この違いを理解して、言葉を選んで用いることをお勧めします。

 

まとめ

「お手数をおかけして申し訳ありません」の意味と使い方9選

「お手数をおかけして申し訳ありません」と言う文章は、一般的にも伝わりやすい言葉でもあり、確かに使いやすい言葉だと思います。

そのため、あまり意味を考えずに使用しているサラリーマンも多いかもしれません。

何気なく使っている表現ですが、実は意味として正しいのか間違っているのかよくわからないこともあるでしょう。

社会人である以上、相手に対して失礼に当たらないよう、きちんと調べて、正しい意味で使えるようにになってこそ、本当にビジネスシーンで有益な言葉として活用できるのです。

特にビジネスシーンにおいては、それぞれの言葉の意味を理解して、相手に対して失礼にならないように注意しないと、会社同士の信頼関係に悪影響を及ぼすこともありますから、特に注意しましょう。


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