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競馬で儲かったら税金はどうなる?脱税にならないための知識

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競馬で儲かったら税金はどうなる?脱税にならないための知識

なにげなく購入した馬券が大当たり!

2016年8月にWEIN5で4億円超の配当が出た時にはさすがにびっくりしましたが、競馬観戦を趣味にしている人にとってはとても夢のあるニュースだったのではないでしょうか。

ただ、競馬で高額の当選金をゲットした時に税金でどのぐらい持って行かれてしまうんだろう?という点が気になっている方もおられるかもしれません。

結論から言うと、競馬で儲かった時には所得税と住民税という2種類の税金を負担しなくてはなりません。

せっかく当選したお金が税金で持って行かれるのはできれば避けたいところですが、もし負担するべき税金を支払わずに放置していると脱税として税務署に訴えられてしまう可能性もありますから注意しましょう。

今回は競馬で儲かった時の税金の扱いについて解説させていただきます。

 

競馬で儲かったときの税金

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競馬で儲けたお金には所得税住民税の2つの税金が課税されます。

所得税はお金を儲けた時には必ず支払う必要のある税金で、実際に計算をするときには「どのような手段によってお金を儲けたか?」によって計算方法が異なります。

例えば、サラリーマンの方が会社からお給料をもらったら「給与所得」として計算し、賃貸アパートの大家さんが部屋を貸して儲けたお金には「不動産所得」として計算を行います。

競馬で儲かったお金については「一時所得」という区分で計算を行いますので、給与所得や不動産所得とは計算方法がかなり異なります。

①所得税の基本的な計算方法

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所得税の計算は、このようにどのような手段で儲けたか?によって異なる計算方法で計算した所得を合算し、控除と呼ばれる金額を差し引きした上で税率をかけて計算します(計算方法で見た方がわかりやすいです)

所得税の金額=((給与所得+不動産所得+一時所得…)−控除)×所得税率

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控除というのは扶養家族や配偶者がいる場合や、社会保険料を支払った時に差し引きしてもらうことのできる金額のことです(控除の金額が大きいほど税金は安くなります)

上の計算式を見ていただくとわかりますが、最終的に支払う所得税の金額を知るためには、給与所得や一時所得といったそれぞれの儲けの金額を計算する必要があります。

以下、競馬で儲かった時の一時所得の計算方法について確認していきましょう。

②一時所得の計算方法

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競馬で儲けた時の一時所得の計算方法は以下の通りです。

((馬券の当選金−馬券の購入費用)−50万円)×2分の1

例えば、日本ダービーで購入した1万円馬券で100万円の払い戻しが出たという場合の一時所得の金額は以下のようになります。

((100万円−1万円)−50万円)×2分の1=24万5000円

③所得税額の計算

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これが一時所得の金額ですので、ここから給与所得など他の所得の金額を合算した上で控除を差し引きし、所得税率をかけると所得税の金額を計算することができます。

上で説明させていただいた所得税の計算式を再度紹介すると以下の通りです。

所得税の金額=((給与所得+不動産所得+一時所得…)−控除)×所得税率

ここでは競馬の配当金以外にサラリーマンとしてのお給料が年間300万円あるという方の所得税の金額を計算して見ましょう。

なお、単純化のために控除は基礎控除38万円だけとします。

給与所得の計算

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サラリーマンとしての年収が300万円である人の給与所得の金額を計算すると以下のようになります。

300万円−(300万円×30%+18万円)=192万円

一時所得と合算して所得税額を計算する

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競馬で儲けた一時所得の金額は上で計算した通り24万5000円でしたから、この人の所得税の金額は以下のように8万9250円と計算できます。

((給与所得192万円+一時所得24万5000円)−控除38万円)×所得税率5%=8万9250円

④外れ馬券は経費?

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一時所得の計算式を再度確認してみると、「馬券の購入費用」が高額になるほど一時所得の金額は小さくなるため、支払う税金も安くなることがわかります。

((馬券の当選金−馬券の購入費用)−50万円)×2分の1

この場合、馬券の購入費用にいわゆる「外れ馬券」を含めることができれば、最終的に支払うことになる所得税も安くなることになりますね。

結論から言うと、一般の人が趣味として競馬の配当金を受け取ったと言うようなケースでは、馬券の購入費用として認められるのはあたり馬券の購入費に限られます。

外れ馬券が経費として認められたケース

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外れ馬券を馬券の購入費用として含めることが法律上認められるケースはやや特殊な場合に限られます。

過去に裁判になった事例では、裁判所は競馬の当選金が「雑所得」として計算することが認められる場合には、外れ馬券については必要経費として認められるという判断をしています。

この裁判例はやや特殊な事例で、当選金がかなり高額(4億円以上)で、しかも競馬予想ソフトを使ってレースの全馬券を購入するなど専門的かつ継続的な事業に近い形で競馬の予想を行なっているという事情がありました。

このような場合、一時所得と計算方法が異なる雑所得として計算を行うため、必要経費として外れ馬券を含めることが認められるというのが裁判所の判断です。

趣味で当たった場合は外れ馬券は経費にならない

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一方で、趣味で購入した馬券が当たったと言う場合には事業的に競馬に取り組んでいるとは言えず、単なるギャンブルとして原則的な計算方法である一時所得とみなされる可能性が高くなります。

一時所得として計算する場合には「必要経費」という概念はなく、単純にあたり馬券の購入費用だけが「馬券の購入費」と判断されるでしょう。

そうなると外れ馬券については馬券の購入費に含めることはできないと思われます。

住民税について

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ここまでが所得税の計算方法になりますが、競馬で儲けた時には住民税という税金も支払う必要があります。

住民税の計算方法は所得税の計算方法とほぼ同じで、税率は10%です。

所得税は次で解説させていただく確定申告の手続きをして納付をする必要がありますが、住民税については所得税の計算と申告さえしていれば、市区町村が計算をしてあなたに通知してくれます。

そのため、競馬で儲けた時にあなたがやるべきことは所得税の計算と確定申告のみということになります。

所得税の計算を行って納付が済んだら、数ヶ月後に市区町村から住民税の決定通知書が届くと思いますので、その金額を納付書で支払うようにしましょう。

 

所得税の確定申告について

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ここまでで説明させていただいた通り、競馬で高額の配当金が出た場合には一時所得として所得税を負担しなくてはなりません。

実際に税金の支払いを行う際には、税務署に対して「自分の支払うべき所得税の金額はこれだけです」という申告をしなくてはなりません。

これを確定申告といいますが、個人事業主の人にとっては確定申告は毎年やらないといけないことであるものの、サラリーマンの人にとってはなかなか馴染みがないというのが実情かもしれません。

サラリーマンの方の場合、勤務先の会社があなたの代わりに所得税の計算を行ってまとめて申告してくれていますので、基本的に税金の計算を自分でやる必要がないためです。

以下、確定申告についての基本的な知識について確認しておきましょう。

サラリーマンの人の場合

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サラリーマンの人が競馬で当選金を得たという場合、給与所得一時所得を計算して確定申告する必要があります。

給与所得の金額は勤務先が年に1度発行してくれる源泉徴収票という書類に記載されていますので、そのままの金額を確定申告書類に記載すればOKです。

競馬で稼いだ金額は上の一時所得の計算方法によって計算しましょう。

所得税の金額を計算するためにはさらに控除の金額を知る必要がありますが、これらについても基本的に源泉徴収票に記載されていますので、そのままの金額を確定申告書に記載しましょう。

最終的には「((給与所得+一時所得)−控除)×税率」で所得税の金額が計算できますので、確定申告書類を税務署に提出するとともに納付書に自分で金額を記載して窓口で支払いましょう。

源泉徴収税額に注意

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なお、確定申告書類には「源泉徴収税額」を記載するのを忘れないように注意しましょう。

源泉徴収税額というのはお給料を受け取るたびに天引きで勤務先があなたの代わりに税務署に支払ってくれている税金ですので、あなたからみると税金の前払いということになります。

最終的に確定申告で税金の支払い額を計算する時にはこの前払い分(源泉徴収税額)を差し引きした金額を納めることになります。

 

まとめ

競馬で儲かったら税金はどうなる?脱税にならないための知識

以上、競馬で高額の配当金を得た時の税金の扱いについて解説させていただきました。

本文で解説させていただいた通り、競馬で儲かったお金は一時所得として所得税と住民税が課税されます。

サラリーマンの方の場合も、競馬で儲かった金額については勤務先は税金の計算をしてくれませんので、自分で確定申告をしなくてはなりません。

もしそのまま放置していると税務署が税務調査に来るということも考えられますので、高額の配当が出た時には計算方法を把握した上できちんと確定申告をしておきましょう。


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