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階級章を見ればわかる?自衛隊の階級にまつわる基本知識11選

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階級章を見ればわかる?自衛隊の階級にまつわる基本知識11選

日本国民の生命と財産を守るために活動している「自衛隊」。

そんな自衛隊では「階級制度」を採用していることは、みなさんもいくらかご存知だと思います。

みなさんが務めている会社では「社長」だったり「部長」だったりと、あとは課長や係長など、なんらかの役職があると思いますが、自衛隊でも同様の役職、つまり「階級」が存在するのです。

そもそも、自衛隊にはなぜ階級が設けられているのか、階級によってどのような待遇の差があるのか、意外に知られていない自衛隊の基本知識を今回はご紹介したいと思います。

 

自衛隊の階級と階級章の基本的な4つの意味

階級章を見ればわかる?自衛隊の階級にまつわる基本知識11選

まず、この章では自衛隊の階級と階級章についてご紹介します。

もちろん、階級が高ければ高いほど、責任も増えてきますし、有事の際に責任を負う範疇が広くなります。

当然、何らかの任務に従事する立場ともなれば、災害救助活動はもちろん、諸外国からの軍事的な圧力に対して防衛力を行使する際にも、その階級ごとに課せられた責任が異なってきます。

さっそく、階級に関する基本的な意味について、紹介しましょう。

1.自衛隊の階級は16階級

階級章を見ればわかる?自衛隊の階級にまつわる基本知識11選

自衛隊における階級とは、組織における上下関係と指揮系統の格付け制度のことです。

実際、自衛隊以外の諸外国の軍隊では「士官」「下士官」「兵」の大きく3つに区分されていますが、自衛隊では階級を「将」~「2士」までの16階級に分けています。

16階級は、それぞれ次のようになっています。

(諸外国における)「士官」…(自衛隊では)「将」「佐官」「尉官」

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(諸外国における)「准士官」…(自衛隊では)「准尉」

(諸外国における)「下士官」…(自衛隊では)「曹」

(諸外国における)「兵」…(自衛隊では)「士」

なぜ、諸外国の軍隊とは呼称が違うのか、それには自衛隊の生い立ちが影響しています。

もともと自衛隊は「国の防衛」を目的としており、諸外国に軍事力を行使して攻撃を仕掛けるためのものではありません。

そのため、諸外国の軍隊とは少し違った呼称を用いているのです。

2.専門的な役割を担う幹部自衛官

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自衛隊には、先ほど紹介した階級とは別に、「幹部自衛官」の制度もあります。

自衛隊における幹部自衛官は、部隊の指揮官として、強い責任感と実行力で部隊を指揮する立場にあることから、卓越したリーダーシップが求められている役職です。

特に大規模災害の救助活動や、PKO、PKFといった国際平和協力業務への関わりなど、自衛隊に課せられるさまざまな任務に対して、柔軟に対応し得る幹部自衛官がますます求められている時代でもあります。

また、自衛官の中には特別な技術や知識を得ているものを「曹」と呼称しています。

曹は従来から、小部隊のリーダー及び専門分野に精通した技能を有するものであるとともに、最下級の自衛官である「士」を指導し、幹部を補佐する部隊の要員となるように位置付けられています。

任務の多様化、装備の高度化に伴い、より高い専門性が要求されてきていることで、曹となるためには、ハイレベルの技術や知識が要求されているのです。

3.自衛官の出世は試験と勤務成績次第

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例えば、高校を卒業して18歳で自衛隊に入隊した時を想定してみましょう。

海上自衛隊の場合は、入隊後の階級は2等海士(2等水兵)になります。

この後、同期は差がつくことなく、1士、士長(水兵長)へと昇進し、入隊後数年で3等海曹(3等兵曹)になります。

なお、3曹以上への昇進は、試験と勤務成績で差がつくようになっています。

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ただし、先ほど紹介した「曹」は、貴重な技術や知識を有していることから「士官候補生」の受験が出来るので、上手く出世すると20代後半で幹部(士官)になることができます。

そして、士官になった後の昇進も、試験と勤務成績次第ですが、一般的には最高の階級は1佐(諸外国の軍隊で言う「大佐」)までになります。

なお、さらに上の階級に進む自衛官は、たいていの場合、防衛大学校を卒業したエリートに限られます。

東京大学や京都大学など、さまざまな最高学府の大学はありますが、それらを卒業することよりも、防衛大学校を卒業していることの方が優遇されることは事実です。

4.階級章で階級の見分けができる

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今後、機会があれば自衛官が制服姿で活動しているときや、自衛隊の駐屯地や基地のイベントに行ったときには、ぜひ「階級章」を見つけてみましょう。

自衛官は、制服でも迷彩服でも、全員階級章を付けています。

階級章をつける位置は、制服の場合は肩か袖、迷彩服の場合は襟か袖に付けることになっているので、ぜひ探してみてください。

階級章の種類ですが、例えば「尉」の場合、下に一本線があり、上に桜が1~3コあります。

この桜の数で「尉」のうち「1尉」「2尉」「3尉」を見分けることができます。

・桜の数が1個 … 3尉

・桜の数が2個 … 2尉

・桜の数が3個 … 1尉

となり、桜の数が多い分、階級が上になることだけを覚えておくと便利です。

そして「佐」の場合は、「尉」の下の一本線が二本線になります。

実際、階級章を見ることで、相手の自衛官がどんな役割を担っているのか、どこまでの責任を有しているのかがわかるようになれば、あなたも自衛隊マニアと名乗っていいでしょう。

 

階級が違えば給料も違う?自衛隊階級別の給与比較4パターン

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一般の会社の場合、最終学歴により給料の額に差が生じ、高学歴であるほど基本給や給料が高くなっていく仕組みになっています。

しかし、自衛官の場合は、学歴による給料の差は多少はありますが、同時期に入隊をした高卒隊員と大卒隊員の給料を比較しても、差はほぼない仕組みになっています。

むしろ、同じ年齢で高卒直後に入隊した人と大卒直後に入隊した人とで給料を比較すると、高卒で入隊した人の方が多く給料を貰っているケースもあるのです。

この章では、階級が違うことでどのような給与の相違があるのかをご紹介します。

1.自衛隊は階級が給与を左右する

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自衛官の世界では、給与を決めるのは「学歴」ではありません。

それよりも、入隊後の勤務状況や試験での成績によって、階級が上がることになっているのです。

もともと、自衛官の給料は階級によって決められていて、階級を上げるためには、定期的に実施される昇格試験を受け、合格しなければなりません。

長く自衛官をやっているからといって自動的に昇格するものではありません。何もしなければいつまでたっても階級は変わらず、給料も大きく変わる事はありません。

また、士階級と呼ばれる階層は任期が決められており、昇格試験を受けずに任期が過ぎると自衛官として継続して働く事が出来なくなります。

そのため、自衛官として働くには階級が最も重要なものであると言えます。

そして、自衛官は学歴よりも、どのようにして自衛隊に入隊したのかが重要となってきます。

すなわち、自衛官としてのスタートの仕方によって給料やその後の昇格が変わっていくのです。

2.自衛官候補生は「期間限定勤務」の自衛官

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ここで言う「自衛官候補生」とは、任期制のある隊員として入隊する、言わば契約社員と同じようなものです。

期間中は自衛官として働き、任期が終われば退職という形になりますが、応募条件は「18歳以上27歳未満」というだけで、学歴や性別等は問われませんので、自衛隊に入隊したい人は、若ければ入隊することができる仕組みともいえます。

自衛官候補生の主な条件は次のとおりです。

・入隊時の階級が「士」階級となり、何もない限りは「士長」まで昇進できる。

・自衛官候補生の時に昇格試験を受けて合格をすれば、終身雇用となる「曹」階級へ昇進する事も可能。

・27歳を超えても所属したい場合は、「曹」階級に昇進していないと退職することになる。

給与面では、当然他の入隊方法に比べて、給与は安価に設定され、退職金の計算も他の入隊方法に比べて格安に抑えられてしまいます。

特に退職金は、自衛官候補生は任期が決められている代わりに、決められてた年数まで勤めた場合、1任期満了(2年)で約54万円、2任期満了(4年)で約137万円、3任期満了(6年)で約110万円の功労金をもらうことができ、これが退職金の代わりとなります。

3.一般曹候補生は昇格次第で給料アップも可能

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一方、一般曹候補生として入隊した場合は、「士」階級からスタートとなりますが、やがて「曹」階級になる事が前提となっているので、自衛官候補生とは異なり「任期」はありません。

一般曹候補生の主な条件は次のとおりです。

・自衛隊候補生と違って年齢制限がない。

・昇格試験に合格して「曹」階級になれなければ、退職を余儀なくされる。

・退職を余儀なくされた場合でも、任期満了金(退職金)が支払われない。

このように、一般曹候補生のすべてが「曹」階級になれるという訳ではありません。

ただし、一般曹候補生は、入隊後に「曹」階級になるための訓練を受けているので、自衛官候補生より曹階級への昇格試験が受かりやすくなります。

ですので、入隊後にしっかりと精勤し、任務を遂行していれば、問題なく曹階級に昇格できる仕組みになっています。

ちなみに、給与面では自衛官候補生とまったく変わりません。

4.一般幹部候補生及び防衛大学卒業者は待遇も別格

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一般幹部候補生は、「尉」階級以上の自衛官幹部になるために、教育や訓練を受ける前提で自衛隊に入隊する人たちを言います。

実際には、幹部候補生学校を卒業後に正式に部隊に配属されますが、そのときには「尉」階級の最下位である3尉からスタートします。

つまり、自衛官候補生や一般曹候補生として入隊してきた人達と比べても、エリートとしての教育を受けてから正式に入隊することもあるので、当然給料に差が生じます。

一般幹部候補生には、「曹」階級からも選抜試験を受け、合格すると幹部候補生学校へ入校出来るようになります。

しかし、曹階級から幹部になるのと、一般幹部候補生及び防衛大卒からとでは幹部としてのスタートに大きな差がありますから、最初から幹部を目指すのであれば、一般幹部候補生になるのを目指すべきでしょう。

 

自衛隊員の待遇は階級で異なる?主要な福利厚生3選

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自衛隊員は、入隊の経緯と昇格試験を経ることで、技能や経験に即した給与が支給されると言うことは、今までご紹介してきました。

この章では、自衛隊員の福利厚生についてご紹介します。

一般の企業でいう手当やボーナスはどうなっているのか、みなさんも気になるところですよね?

ぜひこの機会に、自衛隊員の福利厚生について理解してみましょう。

1.手当やボーナスは全隊員共通の基準で支給される

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そもそも、自衛官も一般の企業や公務員と同様で、ボーナスや扶養手当などといった様々な手当が付きます。

もともと、自衛官は危険な業務も伴っているため、他の企業や公務員よりも手当が充実しているのが特徴です。

特に、自衛官にしかない手当は、次のようなものがあります。

・爆発物取扱作業等手当
・航空作業手当
・異常圧力内作業等手当
・落下傘降下作業手当
・災害派遣等手当
・除雪手当
・夜間特殊業務手当
・海上警備等手当
・夜間看護等手当
・感染症看護等手当
・海外派遣手当
・南極手当

一般の会社では考えられないような手当ばかりですので、これだけを見ても、自衛官の仕事は危険な作業が多いというのが伝わってきます。

2.自衛隊員と家族しか利用できない施設がある

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自衛隊員の仕事は、万事に備えて訓練にいそしむのが仕事と言えます。

そんな自衛隊員ですが、訓練期間中には次のような福利厚生面でのメリットがあります。

・訓練地の施設で生活をするので住居費がかからない

・食事は3食分支給される

・移動も専用の車両で移動するので交通費も一切かからない

・制服や作業服も支給、クリーニングや洗濯も当然無料

このようなメリットがあるので、訓練期間中の生活費はほとんど必要ないと言えるでしょう。

訓練期間中で無かったとしても、所属している駐屯地ごとに官舎が用意されているので、結婚した後でも安価な家賃でそこに住む事ができますから、結婚後の生活も問題がありません。

また、ケガや病気になった時は「自衛隊病院」を受診することができます。

自衛隊病院は自衛官、事務官、技官、またはその家族だけが利用できる病院となっていますが、自衛官は受診も検査はもちろん、見つかった病気の治療まで無料になります。

その他、防衛省が提携している全国のレジャー施設が格安で利用できるので、家族で充実した休暇を過ごすこともできます。

実際、これらのサービスを夏季休暇やまとまった休みを利用しての「家族旅行」に利用する自衛官も多いです。

3.生命保険などの保障制度が充実している

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常に危険と隣り合わせの仕事でもある自衛官。

そんな自衛官には、専用の保険が数多く用意されています。

・団体生命保険

・家族団体傷害保険

・生命共済

・火災共済

これらが、安価な掛け金で加入できるようになっているのも、魅力の1つと言えるでしょう。

他にも、退職共済年金や障害共済年金など、さまざまな老後の備えを用意するための準備も、入隊期間中に行うことができるのです。

 

まとめ

階級章を見ればわかる?自衛隊の階級にまつわる基本知識11選

自衛隊は、国内のみならず、海外へもさまざまな災害救助活動や平和維持活動を行っているため、その任務は多種多様にわたっています。

そんな自衛隊を支える隊員の給与は、その任務の危険性などを考慮しても、やはり一般の企業などに比べたら、高額である部分もあります。

給与が高額というよりは、手当が充実していること、訓練期間中の食事や宿泊がすべて用意されることで、日常生活の金銭的な負担が軽減されていることも、メリットと言えます。

自衛隊員になるには、年齢次第ですが、若ければ若いほど入隊のチャンスは多く用意されていますので、興味がある人は、ぜひ自衛隊入隊を検討してみてはいかがでしょうか。


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