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「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

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「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

ビジネスシーンにおいて、相手に対して感謝を表すためによく使われる言葉と言えば、「ご尽力」ではないでしょうか。

この言葉は、相手が自分たちのために動いてくれることで、お互いのビジネスが円滑に進むようになり、その際に「ご尽力いただきありがとうございました」などと、感謝の気持ちを伝えるための挨拶として使われることが多い言葉でもあります。

ですが、この言葉の正しい意味と使い方を理解して使っているビジネスマンはどれだけいるかと言えば、100%正しく使えている、と明言できる状態ではないでしょう。

今回はこの「ご尽力」と言う言葉の意味や遣い方について、具体例を紹介しながらご説明します。

 

「ご尽力」の正しい意味と類似語3選

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

まず、ご尽力と言う言葉の正しい意味を考えて見ましょう。

ご尽力と言う言葉には、当然ですが類義語もたくさんありますから、ビジネスシーンにおいて、相手手の関係性やビジネスの関わり具合などを考慮しながら、言葉を使い分ける必要があります。

特に、相手の立場や上下関係を考慮して使わないと、失礼に当たることも忘れないでください。

1.ご尽力の基本的な意味は「努力する」である

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

まずは、「ご尽力」の意味について考えてみましょう。

そもそも「尽力」は基本的に「力を尽くす」が本来の意味であって、精一杯努力するというイメージのある言葉です。

この言葉に謙譲語を表す「ご」がついて「ご尽力」です。

ですので、「尽力」などと「ご」をつけずに先方に伝えると、相手に対して失礼になります。

また、類似する言葉に「努力」と言う言葉もありますが、ビジネスシーンにおいては「努力してくれてありがとう」などというと、相手の会社の能力を馬鹿にしているようなイメージに取られてしまいますから、絶対に使わないようにしてください。

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仕事を遂行するために「努力」したんですね、などと言われると、どこの会社の経営者もプライドが許さないでしょうから、なおさらです。

2.「ご尽力」の「ご」は目上の人をあらわす意味がある

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

「ご尽力」の「ご」には、目上の人に対して申し上げる、と言う明確な意味があります。

つまり、「ご尽力」という言葉の意味には、自分よりも立場が上の人が、自分たちのために努力をしてくださった、と言う大前提があるのです。

ですので、目下の人間に「ご尽力」などといえば、上下関係を理解できてないと、ビジネスマンとしての資質を疑われてしまうこともあるでしょう。

特に「ご尽力」を、目上の人に対して使用する時には、目下である自分たちのために、全力を費やしてくれたという感謝の意味が込められています。

類似語には、先ほども紹介した「努力」がありますが、努力よりも「尽くしてくれた」と言う意味がこもっている「ご尽力」を使う方が、「ご努力」と言うよりも、相手に対する感謝の気持ちが伝わってよいでしょう。

3.「お力添え」と「ご尽力」は微妙に意味が異なる

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

ビジネスシーンにおいては「お力添え」と言う言葉を使うこともあります。

・このたびは、我が社にお力添えいただきありがとうございます

・このたびは、我が社にご尽力いただきありがとうございます

このように、比べてみてもそんなに違和感が無いようですが、実は大きな違いがあります。

実は「お力添え」には、「努力」と言う意味はなく、あくまで「力を添える」というのがもともとの意味ですので、どちらかと言えば「助ける」と言う意味があるのです。

むしろ「お力添え」は援助や協力をもらうことを表す言葉であって、それに対して感謝の気持ちを表すために、謙譲語として目上の人に対して「お力添え」と言う言葉を用いるのです。

なお、「お力添え」は、お礼の言葉に盛り込むよりも、これから助けてください、協力をお願いすると言うメッセージを発する時に「今後のお力添えをお願いいたします」などと盛り込むのが一般的です。

 

「ご尽力」の正しい使い方と使用例3選

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

それでは、ビジネスシーンにおいて実際に「ご尽力」と言う言葉を使うときの、正しい使い方と使用例をご紹介しましょう。

やはり、ビジネスシーンにおいて正しい意味で、正しい文章を使えることは、ビジネスマンとしての品格を表す意味においても重要です。

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また、先ほどご紹介した「ご努力」「お力添え」などの、類義語との意味の違いを理解しておけば、いざというときに区別をつけて使用できるようになりますから、あわせて覚えておきましょう。

1.相手に対する「ご尽力」の正しい使い方と使用例

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

「ご尽力」という言葉を使用する際、典型的な例は次のようなものがあります。

・「ご尽力を賜りまして感謝申し上げます」

・「本日はご尽力いただきましてありががとうございました」

基本的に、ご尽力という言葉には、感謝の気持ちを目上の人に対して表す時に使います。

つまり、自分に対して「ここまでしていただいてありがとうございます」と言う意味を持たせること、そのための文章にはぜひ「ご尽力」という言葉を使うことを心がけましょう。

なお、この文の場合のこれらはいずれも「お力添え」に置き換えて使用することができますが、意味合いの違いも考慮して、適切な言葉を選ぶと良いでしょう。

2.自分に対する「ご尽力」の正しい使い方と使用例

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

一方で、「ご尽力」という言葉は、自分に対して使用する場合もあります。

そのときの典型例としては、次の文章があります。

・「職員一同、誠心誠意尽力させていただきます」

・「微力ながら尽力させていただく所存です」

このように、相手に対して「がんばります」「精一杯努めます」と言う意欲を伝えるときの言葉でもあるのです。

この時に、ご尽力とばかり連呼するのではなく、ある程度「無理のない範囲で」「自分の能力の範疇で」と言うクッション言葉を使うことで、目上の人に対する敬意を表現できます。

実際、クッション言葉がないと、謙虚さに欠けるような文書になってしまい、相手の印象が「こいつ偉く生意気だな」などと、ビジネスマンとして致命的な誤解を受けてしまう場合があるので、注意しましょう。

 

3.お願いをする際には「ご尽力」の正しい使い方と使用例

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それでは、ビジネスシーンにおいて特に多い「お願い」をする際の「ご尽力」の使用例をご紹介しましょう。

・「この機会に、ぜひご尽力くださいますようお願い申し上げます」

・「ご尽力を賜り、当社もビジネスの発展を目指す所存にございます」

などと、実際に使ってみると、特に問題はありません。

実際、「ご尽力」の意味から考えても、間違った文章ではありません。

ですが、もっと効果のある言葉があるならば、そちらを使うほうがビジネスシーンにおいては効果があるでしょう。

その言葉が「お力添え」です。

先ほどの例文を「お力添え」に変えて見ましょう。

・「この機会に、ぜひお力添えくださいますようお願い申し上げます」

・「お力添えを賜り、当社もビジネスの発展を目指す所存にございます」

先ほどの章でもご紹介したように、「お力添え」は先方に対して努力を求めない、既存の能力や技術をご提供いただきたい、と言う意味があります。

相手に対して努力を強いるような「お願い」は、ビジネスシーンにおいて相手に対して失礼に当たる場合もあります。

実際、「我が社のためにあなたも汗をかいていただきたい」と言っているようなものですので、目上と目下の関係が明らかにひっくり返ってしまっています。

そうならないように、お願いをするのか、共に汗をかくのか、会社としてのスタンスを見極めたうえで「ご尽力」と「お力添え」を使い分けることをお勧めします。

 

自分の気持ちを伝えるために!効果的な「ご尽力」の使い方と込めたい意味3選

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

それでは、最後の章で「ご尽力」という言葉の、シーン別の使い方をご紹介します。

ビジネスシーンではもちろんですが、これから就職活動に励む学生さんでも使って欲しい「ご尽力」という言葉ですが、自分の気持ちをいかに目上の人に伝えるか、その意味を十分に理解して使えば、効果のある文章ができるでしょう。

特に、文章にするということは、その文章の意味や理解を相手にゆだねるということを十分承知した上で、文章を作成することをお勧めします。

1.実際に面会した時の会話で用いる場合

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

ビジネスシーンでは商談などで実際に先方の企業の担当者や重役に会って話をすることもあるでしょう。

その時に感謝の気持ちを表すために「ご尽力」という言葉を使うことは、問題ありません。

立場やお願いする内容によっては、「ご尽力」ではなく「お力添え」という言葉と使い分けてもいいかもしれません。

あと、実際に目の前に相手がいるのですので、言葉を発しながら会釈をする、深く礼をするなど、所作も同時に行うことで、あなたが使う言葉の意味がより深く、確実に相手に伝えられます。

2.電子メールの文章に用いる場合

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

ビジネスシーンでは、電子メールを使ってやり取りをすることも多いでしょう。

電子メールといっても、先ほどの面会した時の会話と同様で、相手にお願いすることや、相手との関係性を踏まえて、「ご尽力」か「お力添え」なのか、適切な言葉を使って文章をしたためるといいでしょう。

あと、電子メールですので、相手には自分の表情が伝わらないことは、十分に注意してください。

面会する場合は、表情と言葉を同時に伝えることができるので、相手に誤解されないようにフォローすることも可能です。

しかし、文章のみで自分の気持ちを伝えるということは、前後の文脈をよく読んでからメールを送らないと、相手にこちらの本位が間違って伝わる場合もあるということです。

どんなにきれいな言葉を使っても、その文章の文脈がしっかりできていなければ、何の意味もありません。

3.就職活動の面接で用いる場合

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

就職活動といえば、避けては通れないのが「面接」です。

面接の受け応えのときに「ご尽力」という言葉を使うときは、まず「ご」という謙譲語を絶対に入れないことです。

自分を入社させて欲しいわけですので、自分の立場は相手よりも「目下」なのです。

目上の人に「ご尽力」なんてことは、今までの例文でもご説明したように、ありえないのです。

面接において、自分がこの会社でがんばります、ということをアピールしたくて「ご尽力」と間違った使い方をして話してしまうこともあります。

・この会社で、自分の才能を発揮して尽力します。

・自分が尽力し、この会社の業績をアップできるようにがんばります。

面接で使うならば、上の例文のように使うのがセオリーです。

ただ「がんばります」というよりは、「会社に尽くします」という意味を持つ「尽力」という言葉を使った方が、相手の心象もよくなります。

 

まとめ

「尽力」とはどんな意味?ビジネスシーンでの使い方9選

「尽力」という言葉は、ビジネスシーンにおいてよく使われる言葉です。

でも、どんなにいい言葉であっても、それを使うタイミングと、相手が抱くであろう心象、相手に伝わる意味などを考えて使わなければ、逆効果になってしまうこともあります。

そうならないように、どんな言葉であっても、周りが使っているからと何気なく使うのではなく、その意味と使い方を理解して使うべきです。

特に「ご尽力」と「お力添え」はビジネスシーンでよく耳にする言葉です。

どちらの言葉も、意味としては「助けてもらう」意味になりますが、実際に使用する際、には意味合いも用法も違うことを、特に留意しておきましょう。

逆を言えば、それぞれの基本的な意味と例文を理解しておけば、使い分けができるようになりますから、ビジネスマンとして「できる」所をアピールすることもできるでしょう。

ぜひこの機会に、何気なく使っている言葉の意味を再確認してみてはいかがでしょうか。


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