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「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

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「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選ビジネスシーンにおいて、言葉遣いを間違えることは、時に相手に対して失礼に当たることもあります。

逆を言えば、正しい言葉遣いを用いることができるビジネスマンは、一目置かれる存在ともなりえるというわけです。

今回は、さまざまな言葉の中でも「行く」という言葉について、尊敬語、謙譲語、丁寧語、それぞれの使い方について、詳しくご紹介します。

この使い方は、会社の中で教えてもらえるわけでもないので、ぜひ自主的に学んで、できるビジネスマンを自称できるようになりましょう。

ここでは、「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選についてご紹介していきます。

 

【敬語】…「行く」の使い方と気をつけたい部分とは?

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「行く」という言葉の敬語には、「行かれる」「参られる」など、さまざまなものがあります。

いずれの敬語も、相手との関係性仕事上の関わり方を考慮しないと、誤った使い方になることもあります。

特に、これから紹介するポイントについては、十分注意して言葉を用いるようにしましょう。

1.相手との関係性を十分に考慮して使う

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

敬語ですので、当然相手との立場を考慮して、相手が目上であれば、さまざまな敬語を使うべきです。

例えば、ビジネスシーンにおいては、次のような敬語を使うことを心がけましょう。

・上司が商談に出かける→上司が商談に「行かれる」

・取引先の企業の関係者が来社する→取引先の企業の方が「参られる」

・取引先の企業の関係者を迎えに行く→取引先の企業の関係者を「お迎えに上がる」

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などが一般的な敬語の使い方ですので、ぜひ覚えておきましょう。

2.上司など身内の関係者には敬語を使わない

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

自分の会社の上司は、自分にとっては「目上の人」になりますが、取引先の企業の人から言えば「目下の人」になります。

ですので、自分の会社の上司など、身内の関係者に関することを、取引先の企業の人に話すときには敬語を使わないのがビジネスマナーとしては一般的です。

・上司の山田が会議にいらっしゃる→上司の山田が会議に同席します

・我が社の田中がそちらに商談に行かれます→我が社の田中が御社に伺います

というように、身内の関係者には敬語を使わないようにします。

これは、ビジネス上の付き合いにおいて、取引先の企業を立てるのが第一であるから、自分の会社の上司などは、部下である自分にとっては目上の人であっても、ビジネス上の付き合いにおいては敬語を使わない人間として扱う、という意味があります。

同様の例で言えば、電話がかかってきて「山田部長はいますか?」と聞かれても「山田部長さんは…」などと、敬称をつけて返答することがタブーであることと同じ意味ですので、ぜひ覚えておきましょう。

 

【尊敬語】…「行く」の使い方と意味とは?

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

行くという言葉には、当然ですが、敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)が存在します。

それぞれ、どのような使い方があって、どのようなビジネスシーンで使うべきなのかを、詳しくご紹介します。

まず、この章では「行く」という言葉の尊敬語についてご紹介します。

1.「行く」の尊敬語は「おいでになる」「いらっしゃる」

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「行く」という言葉は、主語が目上の人である場合に、尊敬語に変換して使います。

これは、自分や自分の会社の人間が「行く」時ではなく、お客様や取引先の人が行くときに使うようにしましょう。

自分に対して敬語を使うようなことは、ビジネスマナーとしては間違った使い方ですので、絶対に使わないようにしましょう。

具体的には、次のような使い方が一般的です。

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・会社に行く→会社に行かれる

・取引に行く→取引に行かれる

・会議に行く→会議に行かれる

というように、自分ではない人間や、取引先の企業の人、上司や先輩など、あなたにとって「敬うべき人」が「行く」という動作を行う際には「行かれる」という謙譲語を使って表現するようになります。

2.「行く」の尊敬語は目上の人であるかどうかで使い方を変えよう

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

前の項目の「行く」は、あくまで自分が行動するときを基準にして考えています。

例えば、目上の人がどこかへ「行く」場合は「行かれる」などの表現を使うべきです。

ただし、自分の会社の上司が取引先の企業に出向くときには、自分の身内に対して尊敬語を使うことは間違っています。

「行く」という言葉の尊敬語を使うときは、相手が次のような人である場合に限りましょう。

・取引先の相手

・先生や教師など指導を受けるべき立場の人

・自分から考えて目上の立場になる人

ただし、「行かれる」という尊敬語には、「いらっしゃる」とか「おいでになる」などの、別の意味の言葉もあります。

この場合、両方の言葉を比べると「いらっしゃる」とか「おいでになる」よりも、「行かれる」の方が、丁寧さの度合いが低くなります。

特に、取引先の企業の関係者など、特に敬意を払う必要がある人に対しては「いらっしゃる」とか「おいでになる」という言葉を使うようにしましょう。

3.「行く」の尊敬語の例文とは?

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

尊敬語は目上の人や年上の人を敬う時に用いるものです。

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もちろん、年齢に関係なく面識のない人に出会う場合、尊敬語を自然に使えることが理想です。

尊敬語には「行かれる」「いらっしゃる」「いらっしゃいます」などの言葉があることは、前の項でご紹介しました。

実際に、どのように使えばいいか、使用例をご紹介しましょう。

・上司や先輩に対して「明日は何時に会社へいらっしゃいますか」

・上司や先輩に対して「明日の打ち合わせには何時ごろ行かれますか」

・取引先の相手に対して「A社の担当さんはいつごろいらっしゃるのですか」

このように、相手の立場が自分よりは目上であること、そのことをは必ず忘れないようにして、言葉を選ぶようにしましょう。

ちなみに、相手の立場がわからないときは、恥を忍んで上司や先輩に教えを請うのも方法の1つです。

 

【謙譲語】…「行く」の使い方と意味とは?

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

敬語の中でも、謙譲語の使い方は、特に「自分をへりくだって使う」言葉として使います。

例えば、自分や自社の人間が取引先や出張などに行く時、お世話になる相手が存在するときなどに使います。

早速「行く」という言葉の、謙譲語の意味や正しい使い方をご紹介します。

1.謙譲語と尊敬語の違いは「どちらが目上なのか」を考えること

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

謙譲語について紹介する前に、まず謙譲語と尊敬語の意味の違いをご紹介します。

というのも、これら2つの言葉はよく間違えて使われてしまうことが多いのです。

単純に比較すると、謙譲語は「相手を目上にして話す」ことが基本なのに対し、尊敬語は必ずしもそうではない、という違いがあります。

謙譲語の場合、「行く」という言葉は、次のように変換できます。

・10時にお伺いします

・10時にお迎えに参ります

・10時にお迎えにあがります

などのように、同じ謙譲語にも様々な言い方があります。

ビジネスシーンにおいては、基本的に「伺う」を使っておけば、間違いはありません。

また「参ります」という言葉も、相手に対して丁寧な言葉と言えますので、取引先の企業相手に使うには適した言葉であることを覚えておきましょう。

2.「伺う」と「参る」は明らかに違う!謙譲語の間違えない使い方とは?

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「伺う」と似たような言葉に、「参る」という言葉があります。

中には、この「参る」を、相手に対する尊敬語として使ってしまう人がいるのですが、これは明らかに間違っているので、使用するときは特に注意しましょう。

そもそも、「行く」の謙譲語は「伺う」です。

この「伺う」を、さらに丁寧に表現すると「お伺いする」となります。

ここで間違えて「参る」といってしまったり「参られる」など、使い方としてはありえない敬語を作り出してしまう人もいるのです。

ちなみに「参る」は、自分から目上の相手の元へ出向くことを「参る」といいます。

神社やお寺などに「参る」と言いますが、これはむしろ神様や仏様のところに「行かせていただく」イコール「参る」という意味を持っており、ビジネスシーンにおいてもこの考え方は変わらないというわけです。

一般的に、相手に対して極端にへりくだる必要がなければ「伺う」を使えば問題はありません。

3.謙譲語は「相手を上げる」のではなく「自分を下げる」ことを忘れないこと

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

謙譲語は自分を下げることによって、結果的にそのことで相手を敬う時に用いるものです。

ですので、謙譲語の「行く」は、自分が主語になる会話文で使うことが多くなります。

これも、例文を踏まえてご紹介しましょう。

・部下の男性にアドバイスをするとき「代わりに私がそちらに参りましょうか」

・約束の時間に遅れそうなとき「あと10分ほどでそちらへ伺います」

・書類の訂正をお願いするとき「そちらへお伺いさせていただきます」

などのように、自分を相手よりも目下において、それでかつ相手のことを敬うような言葉を選んで発言すれば、十分問題はありません。

謙譲語は、ただ「行きます」というよりも、相手に対してより敬意を表現できる意味の言葉です。

「行きます」でいい場合は、比較的人間関係が成熟して、プライベートな話もできるようになるぐらい親密になった時だと思っておく方がいいでしょう。

 

【丁寧語】…「行く」の使い方と意味とは?

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「行く」の丁寧語は、ビジネスシーンにおいても、最も使用する機会が多いです。

というのも、丁寧語は敬語の中でも、初対面同士の挨拶や、新しい取引相手を第三者に紹介するときなどによく使用されるからです。

しかし、丁寧語と尊敬語を間違って使用してしまう場合も多いので、これまた注意が必要です。

1.「行く」の丁寧語には必ず「です・ます」がつきもの

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

そもそも丁寧語は、語尾を「です・ます」や「ございます」にすることで、相手に対して敬意を払いつつ、内容を問わずに丁寧な表現を行うことができる言葉です。

単に「です・ます」や「ございます」を添えるだけでもっともらしく敬語に聞こえることもあって、使い勝手がとてもいい言葉ともいえます。

以下のような丁寧語は、ビジネスシーンにおいて、実際に使っている人も多いのではないでしょうか。

・午後3時に行きます

・前回のビジネスの件について相談に行きます

・契約書が作成できましたので行きます

このように、「ます」を語尾につけるだけで、丁寧語としては十分完成しています。

しかし、次の例文のような言い方もあり、こちらの方がむしろ「丁寧」なようにも思えます。

・午後3時に参ります

・前回のビジネスの件について相談にお伺いします

・契約書が作成できましたのでお持ちします

同じ「です・ます」であっても、前の章で述べた謙譲語や尊敬語を絡めて使った方が、相手に対して敬意を払っているように思えます。

丁寧語の基本は「です・ます」ですが、相手との関係性なども考慮して、その場に適した言葉を使うことだけは、忘れないでください。

2.意味がわからなくなってしまうような丁寧語の多用には注意しよう

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

先ほどの項目でも紹介したように、「10時に行きます」という例文のように、丁寧語は語尾に「です・ます」をつけるのが一般的です。

単純に考えると、行くの丁寧語は「行きます」でも十分なのです。

しかし、丁寧語ばかり使用していると、丁寧語と区別がつかなくなってしまう文章もあるので、注意が必要です。

行くの敬語表現をおさらいすると、次のようになります。

・尊敬語の場合は「行かれる」

・謙譲語の場合は「伺う」

・丁寧語の場合は「行きます」

この例文を見ると、どの表現であっても使い勝手がいい敬語だと思えます。

ですが、できるビジネスマンはこの敬語を使い分けることができてこそ、先方の評価もアップするというものです。

3.丁寧語は「堅苦しさ」よりも「やわらかさ」を表現したいときに使う

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

丁寧語はどちらかといえば、堅苦しいビジネスシーンで使うよりも、もっとやわらかな場面で使う方が、相手との親密さを生み出すことも可能です。

関係が次第に深まっていくのに「参ります」「ございます」などと遠慮して話をしているようでは、なんだかへりくだりすぎて、対等な関係性が築けなくなってしまいます。

例えば、以下の例文を参考に考えて見ましょう。

①書類を取りに行って来ます

②書類を取りに行って参ります

③書類を取りに伺います

これらはすべて意味としては「行きます」ということを言いたい文章ですが、それが一番丁寧に感じられるかといえば、③の「書類を取りに伺います」です。

ですが、相手と親密な関係が既に構築できているのに「書類を取りに参ります」では、相手が逆に「なんだかとっつきにくいな」「信頼関係ができているはずなのに」と、逆に不信感を抱いてしまうこともありえます。

ですので、丁寧語は「使う相手との関係性」を見極めて使うことも重要だと考えておきましょう。

 

まとめ

「行く」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「行く」という言葉だけでも、さまざまな敬語があり、尊敬語もあり、謙譲語もありと、いろいろなビジネスシーンで使うことのできる言葉があることに気づいていただけたことでしょう。

特に尊敬語や謙譲語は、その使い方を間違えると、相手を目上に見ているはずなのに、それが上手く相手に伝わらない場合も出てきます。

また、相手を立てて発言したいときに、自分の立場を下げてそれを表現するか、相手の立場をあげてそれを表現するのか、ビジネスシーンにおいて悩んでしまうこともあるでしょう。

そのときは、まず相手との関係性や相手の企業との信頼関係を改めて確認しつつ、いずれの方法が適しているかを、確認しながら言葉を選んだ使うことも、この機会に覚えてください。

特に最近は、ビジネスシーンで上手く敬語を使える若者が少なくなっていると言われていますので、それができるだけでも、あなたの評価がアップすることは間違いないでしょう。


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