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「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

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「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

ビジネスシーンでは、さまざまな敬語を使うことが多くなります。

特に、資料や商品、店舗の様子など「見る」ことは、ビジネスシーンにおいて機会が多くなるといえますが、それらの「見る」ことに関して、敬語を使う機会も多くなります。

もし、あなたが気づかずに間違った敬語を使い続けていれば、取引先の相手に対して失礼なことをしていることにもなりますので、十分気をつけたいものです。

ここでは、「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選についてご紹介していきます。

【敬語】…「見る」の基本的な使い方と意味とは?

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「見る」という動作は、先ほども触れたようにさまざまなビジネスシーンで使うことが多い動作です。

代表的な敬語には「拝見する」とか「ご覧になる」という言葉があります。

まず「見る」の敬語の使い方について、基本的な知識を身につけておきましょう。

1.「見る」という動作の意味を十分に考えた敬語を使う

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「見る」といっても、いろいろな「見る」があります。

・書類を「見る」

・見積書を「見る」

・姿を「見る」

・様子を「見る」

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など、同じ「見る」であっても、意味合いが違う言葉もたくさんあるのです。

「見る」の敬語の1つには「見られる」というものがありますが、書類を「見られる」という動作は、目上の人に書類の目通しをしてもらっているという意味があるので、十分に通用する言葉です。

ですが、姿を「見られる」となれば、自分自身の姿を相手に目撃される、という意味になってしまいますから、敬語とはいえません。

このように、同じ「見る」の敬語であっても、伝えたい意味を考慮しながら使うことを考えるようにしましょう。

2.相手の立場を十分考慮して敬語を使う

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

もちろん敬語として使うわけですので、相手の立場を考えて、さまざまな言葉を使う必要があります。

・相手の提案を見る→相手の提案を「拝見する」

・相手の見積書を見る→相手の見積書を「見せていただく」

・相手の社長が姿を見せた→相手の社長が姿を「お見せになる」

というように、相手の立場を考えて、敬語を使うようにしましょう。

ただし、ビジネスマナーとして、自分の上司や自社の社長に対して敬語を交えつつ、先方の企業の関係者に話をすることはタブーとなっています。

「我が社の田中部長が姿をお見せになりましたので、ご紹介いたします」ではなく、「我が社の田中部長が参りましたので、ご紹介させていただきます」となるのが、正しい敬語の使い方です。

 

【謙譲語】…「見る」の基本的な使い方と意味とは?

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「見る」の謙譲語は「拝見する」や「見せていただく」になります。

特に「拝見する」という言葉は、ビジネスシーン以外でも使いやすい表現ですので、覚えておいても損はないでしょう。

そもそも謙譲語は、自分の動作についてへりくだった表現をすることで、間接的に相手を目上にする表現ですので、使うときには注意しましょう。

1.「拝見する」や「見せていただく」は自分が見るときに使う

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「見る」の謙譲語である「拝見する」や「見せていただく」は、あくまでも自分が「見る」ときに使います。

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よく、相手が見るときにも「拝見される」など、間違った言葉を使う人もいますが、これはビジネスマナーではやってはいけないことですので、注意しましょう。

具体的な「見る」の謙譲語の例文は、次のとおりになります。

・商品を見る→商品を拝見する

・物件を見る→物件を見せていただく

・提案を見る→提案を拝見する

このように、「拝見する」か「見せていただく」、いずれかを使えば問題がないでしょう。

このとき、謙譲語を尊敬語と混同してしまう場合が多いです。

そもそも「拝見する」という言葉には、比較的丁寧な印象を持てる言葉と言えますが、あくまで謙譲語なので、自分が「見る」ときに使いましょう。

2.相手が「見る」時は「見られる」や「ご覧になる」を使う

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

相手が「見る」時でも、間違って「拝見される」など、間違った敬語を使う人がいます。

確かに「拝見します」という言葉は、丁寧な言葉のように思えるのですが、先ほども紹介したように、「拝見する」というのは、自分自身が「見る」時の言葉であって、相手が「見る」時に使う言葉ではありません。

相手が「見る」時には、そもそも謙譲語ではなく、尊敬語を使う方がより丁寧です。

・相手が商品を見る→商品をご覧になられる

・相手が物件を見る→物件をご覧になられる

・相手が顔をのぞかせる→顔をお見せになる

というように、尊敬語を使う方がいいでしょう。

尊敬語と謙譲語の違いは、「相手を立てる」のか「自分を相手より下げる」のか、その違いだけです。

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この使い分けは、相手の会社と自分の会社との上下関係など、実際にビジネスシーンを取り巻く環境に応じて使い分けるなど、工夫が必要なことは覚えておきましょう。

3.相手の持っているものを見せてもらうときには必ず謙譲語を使うこと

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

もし、自分自身が目上の人(取引先の人や自分の上司)から、何かを見せてもらう場合は、相手の立場よりも自分をへりくだる謙譲語の表現を使うようにしましょう。

・資料を拝見させていただきます

・物件を拝見させていただきます

・予定表を見せていただきます

などのように、相手の持っている情報などを、目下である自分が見せてもらうということを言葉で表現するようにしましょう。

ちなみに、拝見という言葉に「ご」をつけて「ご拝見」という単語として使うこともありますが、敬語にさらに敬語をつけて語るような形になってしまいます。

もちろん、そのような使い方は、敬語としての使い方で言えば、間違った使い方といえますので、注意しておきましょう。

 

【丁寧語】…「見る」の基本的な使い方と意味とは?

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

次に「見る」の「丁寧語」についてご紹介しましょう。

もともと「見る」という言葉には、たくさんのパターンが存在します。

いずれの場合も、動作によって同じ「見る」でも、よく考えてみるとさまざまな意味を持たせていることが多いのです。

・書類などを相手に見てもらう場合

・相手の書類に目を通す場合

・相手の持ち物を見せてもらう場合

・相手の様子を確認させてもらう場合

など、さまざまな「見る」シーンが存在します。

もちろん、それぞれのシーンに応じて、尊敬語や謙譲語、それに丁寧語を使い分ける必要があることは理解しておきましょう。

1.「見る」の丁寧語の正しい使い方は「相手の立場次第」で変わる

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「見る」という言葉は、使うシーンと相手によって、変わってくるものです。

相手に対してへり下る場合の「見る」もあれば、相手を敬う「見る」もあります。

それぞれの場合によって、利用する言葉を変える必要がありますし、また、一言で「見る」と言っても、目を通す、一瞥する、見つめるなど意味も多岐にわたりますから、その部分は間違えないようにして使いたいものです。

では、実際の「見る」の使い方としては「見せてください」でも、充分丁寧語になっていますから、相手との関係次第では、使っても問題がない言葉だといえます。

しかし、相手が目上の人である場合、ビジネスシーンで使う場合には「見せてください」では失礼に当たるので、「拝見させてください」というように、謙譲語を使ってお願いするのがベストでしょう。

逆に、自分が書類などを見てもらう立場だった場合は、尊敬語を利用する必要があります。

尊敬語の場合は「ご覧になる」という言葉に置き換えて使うと、ビジネスマナー上も、間違わずに使うことができます。

2.見るという言葉を「時と場合」に応じて変換してみる

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

それでは、実際のビジネスシーンに応じて、「見る」を丁寧語に置き換えた例文を比較してみましょう。

以下の例文をご覧になってください。

①自由にご覧になってください

②書類を拝見させていただきます

③見積書を見せてください

①の場合は、展示会や展覧会などの場で自由に拝観、閲覧できるよう状態において「見る」、その時に丁寧語を使った場合の例文です。

この場合には、相手を敬う必要があるため、「見る」という言葉を「尊敬語」に変換して使うことが必要です。

②の場合では、自分が見る立場になった場合で、特に相手が持参した書類などに目を通す場合に使います。

この時は「見る」を丁寧語として利用して、「拝見する」と変換して使わなければ、ビジネスマナーの上でも好ましい形式になりません。

特に、自分が下の立場として利用しなければいけない場面の場合は、へりくだって話すために「謙譲語」に変換して使います。

③の場合は、一般的に同僚や後輩などに依頼するスタイルと思ってくれれば問題ないので、この場合は一般的な丁寧語で「見せてください」と表現しても、問題はありません。

3.「拝見させていただく」という丁寧語は間違っている?

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

よく聞く丁寧語で「拝見させていただく」という丁寧語がありますが、意外なことに、この使い方は間違った使い方といえます。

文章だけを見てみると、そんなに違和感もありませんし、むしろ丁寧すぎるいい言葉のように勘違いしてしまう人もいるでしょう。

ですが、「拝見」という言葉には「拝む」という字が含まれています。

実際、拝むくらいですので、これが敬意を込めた表現であることは理解できそうです。

同様に「いただく」という言葉も「いただきます」と手をあわせてご飯を食べ始めることを連想すれば、やはり敬意を含んだ表現であることがわかります。

このように、相手を敬う気持ちは大きければ大きいほど良いのでしょうが、この場合は「拝見+いただく」となっていることで、言葉遣いが「敬語+敬語」となって、二重表現になってしまいます。

この場合、二重表現は、あまり多用すると嫌味に捉えられてしまうことがあるので、ビジネスシーンでは避けるべきでしょう。

 

【尊敬語】…「見る」の基本的な使い方と意味とは?

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

それでは、最後の章では「見る」の尊敬語についてご紹介しましょう。

一般的に「見る」の尊敬語は「ご覧になる」または「見られる」になります。

どちらも尊敬語としては適切なのですが、特に「ご覧になる」の方が、より丁寧な表現だと言えます。

この章では、ビジネスシーンにおいて、どのような使い方をするのが適切なのか、詳しくご紹介することとします。

1.相手が「見る」ときは尊敬語を使う

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

尊敬語は、相手の動作を立てて相手に敬意を示す敬語の一種です。

ですので、相手が「見る」動作の主体であるときになって、初めて「ご覧になる」「見られる」といった表現を使うことが正しい使い方と言えます。

もちろん、自分自身が「見る」時に「ご覧になる」とか「見られる」という言葉を使うことは、間違った使い方です。

あと、敬語の基本として自分の身内、例えば家族や同じ会社の上司が同様の動作をするときであっても、上司だからと「ご覧になる」などと使うようでは、ビジネスマナー上恥ずかしい思いをしてしまいます。

ビジネスマナー上、当然ですが先方(取引先の企業の関係者など)が目上になりますから、同じ会社に所属する自分の上司は、当然相手から言わせれば目下です。

その目下の人間に「ご覧になる」などという言葉を使ってしまっては、相手に対しても失礼なので気をつけましょう。

2.「ご覧になる」という言葉は非常に使いやすいビジネス敬語でもある

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

一般的に「見る」という言葉の尊敬語は「ご覧になる」で間違ってはいません。

特に、この「ご覧」という単語を応用して使うと、様々な文脈で使える形になるので、ビジネスシーンでも重宝する言葉になるでしょう。

実際には、次のような使い方が可能です。

・先日の資料は、ご覧になりましたか?

・本日は新しい商品のパンフレットをお持ちしましたので、ぜひご覧ください!

・本日は当社の商品展示会をご覧いただき、ありがとうございます!

というように、相手が自分たちのために動いてくれた、動作を行ったことに対して、その動作を「尊敬語」で表現するというのが、ビジネスマナー上、適切な方法であることを覚えておきましょう。

3.「見られる」も敬語としては正しい表現となる

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「ご覧になる」よりも少々インパクトに欠けるものの、「見られる」という言葉も、十分尊敬語として使うことができます。

先ほど「ご覧になる」の例文を掲載しましたが、同じ文章を「見られる」に置き換えると、以下のとおりとなります。

・先日の資料は、見られましたか?

・本日は新しい商品のパンフレットをお持ちしましたので、ぜひ見てください!

・本日は当社の商品展示会を見ていただき、ありがとうございます!

というように、多少インパクトはかけるものの、正しい使い方でビジネス文章を完成させることができます。

どちらかといえば「見られる」は、受け身として使うこととの多い表現といえます。

そのため、尊敬語として「見られる」と書いてしまうと、なんだか違和感があるかもしれませんが、こちらも正しい敬語表現であることは間違いないので、自信を持って使っても問題はありません。

 

まとめ

「見る」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味11選

「見る」という動作は、ビジネスシーンで挙げてみると、一番使うことが多い言葉ではないでしょうか。

同じ「見る」でも、次のような例文が存在します。

・資料を見る

・物件を見る

・金額を見る

・展示物を見る

・契約内容を見る

など、とにかくさまざまな「見る」動作が、ビジネスシーンで必要になってきます。

そんな「見る」という言葉の敬語は、誰が「見る」のか、そして誰が「見られる」のかを、よく考えてから使えば、ビジネスシーンにおいても間違えたり、相手に対して失礼にあたるようなことにならなくて済むでしょう。

特に「見る」のが自分ではなく相手である場合は、必ず尊敬語や謙譲語を使って、相手の「見る」行為を敬うことを忘れないようにしましょう。

先ほどの例文を、理想的な尊敬語や謙譲語にした場合、次のようになります。

・資料を見る→資料を拝見される、資料を見られる

・物件を見る→物件を拝見される、物件をご覧になる

・金額を見る→金額を見られる、金額をご覧になる

・展示物を見る→展示物を拝見される、展示物を見られる

・契約内容を見る→契約内容をご覧になる、契約内容を見られる

というように、違和感のないように使うことも可能です。

ですが、相手を立てること、相手の動作であること、これら2つのポイントを踏まえて、実際に敬語として使うようにしましょう。

そうしないと、変な敬語を使うことになってしまい、あなたのビジネスにおける常識を疑われてしまうことにもなりかねませんので、特に注意してください。


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