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「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

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「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

ビジネスシーンにおいて、取引先の企業の関係者を交えて「接待」「食事」をすることも多いものです。

また、接待レベルではないまでも、昼食を一緒に摂る場合もあれば、来訪した来客に対してコーヒーと茶菓子を出すことは、ビジネスシーンにおいて日常茶飯事ではないでしょうか。

その時に欠かせない行為が「食べる」と言う行為ですが、そもそも「食べる」と言う行為の敬語はどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選についてご紹介していきます。

 

【敬語】…「食べる」の基本的な使い方と意味とは?

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

まず「食べる」の敬語体について調べてみましょう。

一般的に「食べる」の敬語体は「いただく」あるいは「召し上がる」であるのが一般的です。

もちろん、ビジネスシーンにおいては、食事などを相手に「勧める立場」と、招待された側になって「食べる立場」の、それぞれになる場合があります。

それらのことも踏まえて、「食べる」の敬語についてご紹介しましょう。

1. 勧める立場の場合は「召し上がる」を敬語として使う

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

まず、食事を勧める場合の敬語から見ていきましょう。

食事を勧める場合の敬語は「召し上がる」でかまいません。

・接待の時に招いた側が招かれた側に対して食事を勧める時

・訪問時に入れたお茶やコーヒーを飲むように勧める時

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・訪問時に持参した手土産を先方に渡す時

これらの時が、「召し上がる」と言う敬語を使う場面と言えます。

ビジネスシーンでは、頻繁にあるシーンともいえるでしょう。

では、このときに使うべき「召し上がる」という敬語を、実際に言葉にしてみると、次のようになります。

・接待の時に招いた側が招かれた側に対して食事を勧める時

→ささやかですが料理をご用意しましたので、お召し上がりください。

・訪問時に入れたお茶やコーヒーを飲むように勧める時

→冷めないうちに、お召し上がりください。

・訪問時に持参した手土産を先方に渡す時

→ささやかなものですが、みなさまでお召し上がりください。

ちなみに、一番最後の例ですが、「お召し上がりください」の他にも「お受け取りください」と、贈り物を持ってきたときの敬語でも代用できます。

どちらを使っても正解ですので、時と場合に応じて使い分けて見るのもいいかもしれません。

2. 食べる立場の場合は「いただく」を敬語として使う

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

次に、出された食事等に対して、お礼を述べる側、いわゆる「いただく側」になった時の敬語をご紹介します。

この時の敬語は、既に何度も出てきているように「いただく」が敬語となります。

実際にどのような場面で使うかは、先ほどの項目で出てきた例文をもう一度持ち出してきましょう。

・接待の時に招かれた側が招いた側に対して食事のお礼を述べる時

・訪問時に先方から出されたお茶やコーヒーに対してお礼を述べる時

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・訪問時に先方から出された手土産を受け取る際、お礼を述べる時

このように、自分たちがなんらかの接待や贈り物をされた時、そのお礼を返す時には「いただく」を敬語として使います。

このときの「いただく」は、相手に対して敬意を表す意味で使います。

また、上司や先輩から仕事上のアドバイスを受けた時も「アドバイスをいただく」となり、相手に敬意を払う形で使うようになります。

ただし、取引先の企業の関係者に指導を受けたことを伝えるときは、「上司から指導をいただいて」とは使いません。

取引先の企業の関係者と身内の上司が両方存在する場合は、敬語を使う対象者は取引先の企業の関係者であり、身内である上司には敬語を使うべきではありません。

この場合は「上司から指導を受けて」と、敬語を用いない形で表現することを忘れないでください。

 

【尊敬語】…「食べる」の基本的な使い方と意味とは?

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

「食べる」の尊敬語は「召し上がる・お食べになる・食べられる」です。

特に、食べる人がお客様だったり目上の人だったりする場合は「召しあがる」を使いましょう。

そもそも尊敬語というのは、主に目上の人に使う敬語なので、食べるの尊敬語は「召し上がる」と覚えておいてもまちがいではありません。

ですが、これからご紹介するようなケースの場合は、多少配慮を必要とすることが出てくるでしょうから、ご存じでない場合は、ぜひこの機会に覚えておいてください。

1.相手に食べることを勧める時も「お召し上がりください」と尊敬語を使う

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

ビジネスシーンでは、出したお茶やコーヒーを飲むように勧める時、あるいは宴席の場で招いたお客さんに料理を勧める時、いずれの場合も「召し上がる」という言葉を使い、「お召し上がりください」と尊敬語で表現します。

・冷めないうちにお召し上がりください。

・ささやかですが昼食をご用意しましたので、お召し上がりください。

・今日は懇親の場を設けましたので、遠慮なくお召し上がりください。

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ただし、あくまで敬語の対象となるのはお客さんであり、訪問者になります。

同席している自社の関係者(上司や同僚)などに対しては、同じように「お召し上がりください」と敬語を使うと、ビジネスマナーとしておかしい使い方になります。

対象者が自社の関係者の場合は、ただ「食べましょう」「食べます」など、丁寧語を使って食事などを促すようにするのが望ましいです。

2.食事をしていることを表現するときは「召し上がっている」で可

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

ビジネスシーンでありがちなのは「接待」ですが、接待といえば、お客さまにいかに満足してお食事を楽しんでいただくか、これが最重視されます。

接待ともなれば、上司から「お客さまには満足いただいているのか?」と、常に確認を求められる場合もあるでしょう。

その場合、相手の状況を伝えるときには、次の敬語を使いましょう。

・お客様は満足してお召し上がりになっておられます。

・お客様は郷土料理を喜んでお食べになっています。

・お客様は魚料理よりも肉料理を気に入って食べられています。

ここで使える尊敬語は「召し上がる」以外にも、「お食べになる」や「食べられる」も同様に使えます。

もちろん、ここで挙げた例文はすべて正しい使い方です。

ですが、ビジネスシーンにおいては、一番敬語口調である「召し上がる」を使う方が、経緯を表現している度合いがアップします。

 

【謙譲語】…「食べる」の基本的な使い方と意味とは?

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

食べるの謙譲語は「いただく」です。

先ほどの尊敬語では、目上の人が食べる場合は「召しあがる」でしたが、お客様や目上の人を前にして、自分が食事やお茶菓子を食べる場合は、謙譲語である「いただく」を用いることになります。

ごはんを食べる時に、何気なく「いただきます」という言葉を使いますが、「食べる」の謙譲語を自分が対象となって語る時は、同様に「いただきます」の「いただく」と同じだと覚えておくと間違いもありません。

それでは、以降の項目で実際の使用例などを見ていきましょう。

1.招かれた宴席の出席者である時の使用例

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

まず、取引先から招かれた宴席のおいて、お礼を述べるときに使う「いただく」の使用例です。

・本日はお招きいただきありがとうございます、それではいただきます。

・おもてなしに感謝して、いただきます。

などが、理想的な使い方になります。

なお、似たような言葉に「頂戴する」という言葉もあります。

先ほどの例文を置き換えてみましょう。

・本日はお招きいただきありがとうございます、それでは頂戴します。

・おもてなしに感謝して、頂戴します。

というように、言葉の使い方としては、間違った印象にはなりません。

確かに「頂戴する」という言葉は、敬語の1つとして使うことが出来ますが、ビジネスシーンにおいては、あまり使われないのも事実です。

なぜなら、子どもが親にお菓子をねだるときに「ちょうだい!」と言うのはよく聞きますが、今回の「頂戴する」と子どもの「ちょうだい!」は、意味として全く同じです。

つまり、ビジネスシーンにおいては、明確に自身を格下においたうえで、「頂戴する」と発言することになりますから、あまり使われないのです。

2.手土産などの贈り物を食べるときの使用例

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

一方、手土産の贈り物などをいただくときは、どのようになるでしょうか。

目の前に来客がいて、手土産を手渡された場合、次のようにお礼を述べるのが理想的です。

・ご丁寧にありがとうございます、いただきます。

・お心遣いありがとうございます、いただきます。

もちろん、この時の「いただきます」も「頂戴します」と置き換える事が出来ますが、その時の立場と相手との関係性を十分考慮して用いるようにしてください。

あと、似たようなシーンで、上司が差し入れをくれた時、いわゆる身内の関係者からの贈り物をもらった時の返答ですが、このときは「いただきます」と言っても問題はありません。

敬語の中には、身内の関係者に敬語を使わない場合がありますが、なんでもかんでも敬語を使わなくて済むのではなく、時と場合によって、敬語を使うべき時にはしっかりと使うことだけは、忘れないでください。

 

【丁寧語】…「食べる」の基本的な使い方と意味とは?

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

「食べる」を丁寧語に変換すると、「食べます」になります。

尊敬語や謙譲語のように、相手が格上か否かを問題にする場面でなければ、丁寧語を使って「ご飯を食べます」と言っても全く問題ありません。

そもそも丁寧語は「です・ます」を付けるだけで済むので、覚えやすいものです。

それでは、丁寧語の「食べる」を使う時に、気をつけたい事をいくつかご紹介します。

1.「食べます」はビジネスシーンでほとんど使わない?

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

実際、取引先の関係者との会食や、訪問者からの手土産をもらうときなどに、「では食べます」などと言ってしまうようなら、敬語の知らない非常識な社会人とみなされてしまいます。

ですので、ビジネスシーンにおいて、「食べます」と発することは、自分の会社以外の第三者が関与している場であれば、ほとんど使うことはないと覚えておきましょう。

でも、自分の会社の関係者だけが集う、身内の席であれば「食べます」と言ったところで、お叱りを受けることはないかもしれませんが、上司や先輩が上下関係を気にするタイプの人であった場合は、ちょっと気をつけた方が良さそうです。

2.そもそも丁寧語の「食べます」はいつ使うのか?

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

では、丁寧語の「食べます」は、一体いつのタイミングで使うものなのでしょうか?

ビジネスシーンではほとんど使いません、と先ほどの項では申し上げましたが、あえてビジネスシーンで使うタイミングを申し上げるならば、「身内の宴会」「身内からの贈り物を食べる時」になるでしょうか。

例えば、上司から食事に誘われて、おごってもらう時の言葉を考えてみましょう。

・ここはおごるから、しっかり食べなさい→はい、いただきます。

・ここはおごるから、しっかり食べなさい→はい、頂戴します。

・ここはおごるから、しっかり食べなさい→はい、食べます!

返す言葉としては、これらの言葉が思い浮かびますが、上司との人間関係がどこまで構築できているか、それによってこれらの例文を使っていいのか、使ってはいけないものなのかが変わってきます。

一番最後の「はい、食べます!」は丁寧語として正解ですが、それよりも「いただきます」と「頂戴します」という言葉を使った方が、相手への敬意が伝わるのも事実です。

ですが、上司との人間関係が、お互いにフランクな言葉遣いが出来る関係になっているのであれば、「食べます!」でも問題はないわけです。

いずれにせよ、丁寧語で済ませるのか、敬語を使うのかは、相手との関係性をまず第一に考える事だけは、しっかり覚えておいてください。

 

まとめ

「食べる」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の意味と使い方8選

食べるの敬語はさまざまなものがありますが、尊敬語は「召しあがる・お食べになる・食べられる」、謙譲語は「いただく」、丁寧語は「食べます」、これをまず覚えておいてください。

そして、相手との関係性を十分に踏まえて、使うべき敬語を使い分ける、これもビジネスマンとしては知っておいてほしいビジネスマナーです。

敬語1つと言いますが、敬語を知っていることと、敬語を適切に使える事は、ぜんぜん違います。

時と場合を考慮して、適切な敬語を使いこなせるビジネスマンは、相手からも一目置かれますし、信用と信頼が増すことは間違いありません。

敬語を使いこなせることは、さまざまな相手への配慮が出来るビジネスマンであることを自ら立証することになっていることを、ぜひこの機会に認識しておいてください。


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