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「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

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「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

「言う」という行為は、ビジネスを進めていく中で欠かせない行為の1つです。

商談はもちろんですが、上司への報告や相談、同僚との意見交換など、ビジネスマンは様々な場面で言葉を使い、仕事を進めていくものですよね。

実際、ビジネスマンであれば当たり前のように「言う」という行為は行っていますし、行わないと仕事が前に進みません。

ここでは、「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選についてご紹介していきます。

 

【敬語】…「言う」の基本的な使い方と意味とは?

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

外国人の方が日本に来た時、一番に言われるのが「日本語は難しい」ということです。

特に「敬語」は、尊敬語だけではなく、謙譲語や丁寧語もあったりして、どれが正しい敬語なのかわからず、日本語を勉強する時に大変苦労するのだそうです。

外国人の方以外でも、日本人であっても間違えて使ってしまう事のある「敬語」、では実際に「言う」の敬語にはどのような意味があるのか、詳しく見てみましょう。

1.「言う」の敬語体は「おっしゃる」「申し上げる」などを使う事

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

先ほども申しあげたように、日本語は敬語の種類もさまざまです。

一般的な敬語と言っても、その中で「尊敬語」「謙譲語」「丁寧語」に分かれています。

尊敬語は目上の人を敬う表現で「相手を立てたいとき」に使い、謙譲語は自分をへりくだる表現で「自分を下げることで相手を立てたいとき」に使います。

そして「です、ます」をつける丁寧語は、日常会話でもよく使い、相手を問わず使う表現となっています。

「言う」と言う言葉には、尊敬語、謙譲語、丁寧語のすべてが用意されていますから、実際にどのように使えばいいか、その場面に直面した時に困ってしまうこともあります。

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ビジネスシーンにおいては、時と場面に応じて、間違えずに敬語を使い分けたいものです。

具体的には、次のような言葉が敬語として存在します。

・おっしゃる

・申し上げる

・言ってくださる

以降の章で、それぞれの言葉の使い方については、詳しくご紹介することにします。

2.二重敬語にならないように使う事

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

「言う」や「話す」の敬語で、よく間違って使われるのが二重敬語です。

例えば「おっしゃる」に「られる」をつけてしまい、「おっしゃられる」と二重敬語にしてしまうと、これは誤った使い方です。

と言うのも、「おっしゃる」という表現そのものが尊敬語で、さらに尊敬語である「られる」をつける必要はありません。

この後の章で、それぞれの敬語の意味と使い方をご説明しますので、ぜひ覚えていただいて、ビジネスシーンで二重敬語を使わないように心がけてください。

3.敬語を使うべき対象者を間違えないように使う事

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

敬語を使うべき対象者を間違えてしまうことは、よくあることです。

よくあるのが、自分の上司や先輩などを取引先の企業関係者に紹介する時などに、つい敬語を使ってしまう事です。

・部長の山下でございます。

・部長の山下と申します。

・部長の山下です。

・部長の山下さんです。

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この中で間違えているのは、一番最後の「山下さんです」です。

上司に「さん」付けをするのは、敬称をつけていることになるので、敬語が含まれたことになります。

それ以外の3つの例文は、どれも正しい敬語の使い方です。

「申します」などは、相手に対して「申し上げます」と言う意味、つまり「私どもについてお知らせしますのでご理解ください」と言う意味の「申し上げます」と言う言葉ですので、使っても間違いではありません。

 

【尊敬語】…「言う」の基本的な使い方と意味とは?

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

「言う」の尊敬語は「おっしゃる」や「言われる」が基本です。

対象となるのは、取引先の企業の関係者や、上司・先輩など、自分よりも立場が上の会社関係者になります。

また、対象を間違えずに使わないと、本来敬意を払うべき相手に対してそれができず、相手に対して失礼にあたることもありますから、注意しなくてはなりません。

それでは、実際にどのように使うのか、例文を交えながら確認してみましょう。

1.目上の人が「言う」場合には「おっしゃる」を使う

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

上司などの目上の人や、取引先の企業の方が「言う」という動作をするときには、「言う」の尊敬語を使って「おっしゃる」「言われる」と表現するのが適切です。

・課長のおっしゃるとおりです

・課長の言われるとおりです

このように使うのが、正しい使い方となります。

ちなみに、「おっしゃる」と「言われる」では、「おっしゃる」の方がよりていねいな表現です。

「おっしゃる」と言った方が、相手に対する敬意の表現度合いが高くなりますから、ビジネスシーンにおいては「おっしゃる」を使った方がいいかもしれません。

もちろん「言われる」でも、間違いではありません。

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2.目上の人が「言ってくれる」場合には「~くださる」を語尾につける

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

ビジネスシーンでは、自分の主張を上司や先輩が代弁してくれる場合もあります。

いわゆる「言ってくれる」ことがそれなのですが、この時にはどのような敬語を使えばいいのでしょうか?

このようなビジネスシーンにおいては「言ってくれる」ことを「言ってくださる」「おっしゃってくださる」と敬語を交えて表現します。

・課長が、部長に言ってくださったので助かりました。

・課長が、部長におっしゃってくださったので助かりました。

実際には、この例文のように使うことが理想です。

あと、目上の人に、自分の主張を代弁してもらう時には、「言ってください」とお願いするのではなく、敬語を使って「おっしゃってください」と言います。

また、取引先の企業から意見や要望をもらう時は「おっちゃってください」と、言う事に対する敬語を使って、相手からお言葉を頂戴することに対する敬意を表すこともできます。

 

【謙譲語】…「言う」の基本的な使い方と意味とは?

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

次に、「言う」の謙譲語についてみていきましょう。

謙譲語は、目上の人に「言う」ことを敬語で表現するものですが、「言う」の謙譲語は「申す」「申し上げる」となります。

ビジネスシーンにおいては、取引先の企業からの提案や、上司や先輩からの指示・命令に対して返答する場合に使う事が多いです。

それでは、具体的な使用例を見ていきましょう。

1.「申す」と「申し上げる」には明らかな違いがある

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

まず、上司や先輩に対して意見を言う時の「申し上げる」の使い方を見ていきましょう。

以下が、例文となります。

・私が先日課長に申したとおりです。

・御社の部長に、弊社の佐藤が申し上げたとおりです。

前者は自社の関係者に対して、後者は外部の関係者に対して「言う」時の使い方です。

ここで見比べてほしいのは「申す」と「申し上げる」の違いです。

どちらも尊敬語なのですが、単純に言うと「上げる」か「上げない」かの違いです。

実際「申す」には、謙譲語の意味だけではなく、「言う」を単に丁寧に表現する、丁寧語の使い方もあります。

ですので、取引先の企業の方など、敬意を払うべき対象に対しては「申し上げる」を使う方が、敬語として適切と言えます。

2.身内の関係者には「申す」を使わないこと

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

これは、どの敬語でも同じことが言えますが、敬語を使うべき対象者を間違えないようにすることは、ビジネスマンとして重要です。

例文を見て、何が間違っているかを考えてみてください。

・私は総務課の山本と申します。

・私の上司である、総務課の田中課長と申します。

前者は自分を紹介する時、後者は自分の上司を紹介する時の例文です。

間違っているのは、後者の例文です。

前者は、自分のことを相手に紹介する時に「相手に聞いていただいている」と言う意味で敬語を使っているので、問題はありません。

後者は、自分のことではなく、自分の上司を紹介しているときに、敬語を使っているので、明らかに間違っています。

ちなみに、正しい使用方法は、敬語を使わずに「私の上司である、総務課の田中課長です」と述べることです。

 

【丁寧語】…「言う」の基本的な使い方と意味とは?

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

敬語の中でも丁寧語は、形式自体、普通の言葉をあまり変わりがないことが多いので、間違って使ってしまうことがあります。

そもそも丁寧語は「です・ます」を語尾につけて表現するのが基本的な仕組みです。

そうなると、「言う」の丁寧語は「言います」となり、これが正しい使い方になるのです。

それでは、例文を交えて「言う」の丁寧語の正しい使い方を見てみましょう。

1. 自分が言葉を発する時の丁寧語は「言います」でよい?

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

まず、自分が相手に言葉を発する時の丁寧語ですが、これは「言います」で問題ありません。

丁寧語を使うべき相手は、自分の上司や先輩など、自社の関係者に対してのみ使います。

・結果は課長に言います。

・都合は先輩に言います。

これで、丁寧語としては問題ありません。

ですが、敬意を表すべき必要がある場合は「申し上げます」を使うと敬意が伝わりやすくなります。

・結果は課長に申しあげます。

・都合は先輩に申しあげます。

実際に文章にしてみると「堅い」です。

上司はまだしも、先輩に「申し上げます」と言っているようでは、どんな主従関係なんだと、聞いている側が不思議に思ってしまいます。

社内の関係者に対しては、あまり堅苦しい敬語を使わない方が、逆に意思の疎通を円滑にはかることができるのかもしれません。

2.自分が言葉を受け止める時の丁寧語は「言ってください」でよい?

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

逆に、自分に対して「何でも言ってください」と先方にリクエストする場合の「言う」、この「言う」の丁寧語はどのようなものが正しいと思いますか?

実際に例文を用意しましたので、ご覧になってください。

・間違ったところがあれば、ぜひ言ってください。

・不足する部分があれば、ぜひ申し出てください。

・追加する部分があれば、ぜひおっしゃって下さい。

考えられる例文をいくつか挙げてみましたが、丁寧語として正しいのは、一番最初の「言ってください」になります。

もちろん、取引先の企業関係者など、敬意を払うべき相手に対しては「おっしゃってください」と尊敬語を使うのが正しい使い方です。

ちなみに、真ん中の例文「申し出てください」は、自分を目上においている言葉遣いになるので、上司にも先輩にも、そして取引先の企業関係者にも使うべき言葉ではありません。

相手から意向を「申し上げさせる」なんてのは、相手に対して失礼極まりない言葉ですので、絶対に使わないようにしてください。

 

まとめ

「言う」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味9選

「言う」と言う言葉の意味は「心に思っていることや、考えていること、判断などを相手に伝えるために、言葉や文章に表したりすること」を指します。

実際に口から音を発したり、言葉にしたりする以外にも、文章に書いたことであっても「言う」と言う意味があるのです。

実際、私がこの文章を書いていることも、みなさんに対して「言う」と言う意味を込めていますし、この文章の中にも多数の敬語を盛り込んでいます。

なぜなら、みなさんには私の文章を「読んでいただいている」「ご覧いただいている」と言う要素があるから、それがわかっているから、書き手である私は敬語を使ってこの文章を書いています。

このように、ビジネスシーンにおいても、相手がどのような存在で、どのような関係を持つのか、よく承知したうえで敬語を使うことが必要となります。

敬語は、相手に対する自分の印象を高めるだけではなく、自分が所属する企業の印象を高めるためにも欠かせないものです。

ぜひこの機会に、当たり前のように使っていた「敬語」の使い方について、一度見直してもらえることを願っています。


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