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「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

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「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

ビジネスシーンにおいて、上司や先輩との意思の疎通や、取引先企業の関係者との意思の疎通を図るときに、正しく敬語を用いることは必要不可欠です。

特に、ビジネスシーンにおいて、敬語がきちんと使えるかどうかは、社会人としての信頼感を大きく左右します。

誰しも、うっかり間違った言葉づかいを使ってしまった後に、「あ、間違えた」と気が付くことはよくあることですが、その過ちが会社間の信頼関係にひびを入れるようなことにもなりかねません。

この機会に、ぜひ敬語の正しい意味と使い方を再確認してみてください。

今回は、特にビジネスシーンで使うことの多い「読む」の敬語敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選についてご紹介します。

 

【敬語】…「読む」の基本的な使い方とその意味とは?

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

「読む」の敬語体は、「お読みください」または「ご一読ください」という単語があります。

または、「ご拝読ください」という、かしこまった単語もあります。

いずれの場合も、時と場合、そして相手を考慮して使い分けることをお勧めします。

特に、ビジネスシーンでは、自分たちが作った資料を上司や先輩に読んでもらうことはもちろん、取引先の企業関係者に提案するときにも、提案にまつわる資料などを読んでもらうことがありますから、同様に「読む」の敬語を使うことも多くなります。

それらのことを踏まえて、まず「読む」の敬語の基本についてご紹介します。

1. 一般的な敬語は「お読みください」で問題ない

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

まず、例文をご覧いただきましょう。

いずれの例文も、ビジネスシーンでよくつかわれることの多い文章だと思います。

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・こちらの資料を、お読みください。

・見積書の内容を、ご一読ください。

・メモの内容を、ご一読ください。

このように、こちらが作成した文書や見積書などを「読んで欲しい」時に、その旨を敬語体を使ってお願いするのが「お読みください」であったり、「ご一読ください」という敬語になります。

どちらを使っても問題はありませんが、「ご一読ください」だと、堅苦しい言い回しになってしまうので、会話の中で使うような言葉ではないかもしれません。

ですので、一般的には「お読みください」を中心に使うのがお勧めで、ビジネス文章で用いる時には「ご一読ください」を使うというのがお勧めです。

2. 「ご拝読ください」は電子メールやビジネス文書用の敬語

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

先ほど紹介した「ご一読ください」と、ここでご紹介する「ご拝読ください」は、どちらかといえば電子メールやビジネス文書に使うことが望ましい敬語と言えます。

・電子メールで資料をお送りしましたのでご拝読ください。

・展示会のご案内を同封しておりますのでご一読ください。

実際には、上に挙げた例文のように使います。

交渉中に「ご拝読ください」と言うと、その場の雰囲気が固くなってしまうので、これらの例文のように、ビジネス文書や電子メールなどに記載するのが適した敬語と言えます。

「ご拝読ください」と「ご一読ください」に、そんなに極端な敬意の強弱はありませんが、あえて比べるとすれば、「ご拝読」の方が、敬意が強いと言えます。

場面と相手によって使い分けていただけるとよいのではないでしょうか。

また、丁寧語で言うのなら「お読み頂ければ幸いです」とか「ご一読下されば嬉しく思います」などと言う表現を使うと、相手への印象が柔らかく聞こえます。

 

【尊敬語】…「読む」の基本的な使い方とその意味とは?

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

「読む」を尊敬語にするときには、「読む→お読みになる」の様に、動詞を「お~になる」にはさんで、尊敬語を作ります。

「お~になる」にはさむことにより、尊敬語の意味を持たせることができるので、非常に便利です。

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「お~になる」は、他の単語でも応用できるので、ぜひこの機会に憶えておいてください。

それでは、実際に「お読みになる」の使い方についてご紹介します。

1.「お読みになる」には「れる」を加えない

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

さっそくですが、以下の例文を読み比べてみてください。

・見積書の内容を、お読みになってください。

・見積書の内容を、お読みになられてください。

どちらが正しいかと言えば、意外かもしれませんが前者が正しいのです。

なぜなら「られる」という、敬語体の文章を重ねて使っている後者の例文は、そもそも敬語の使い方として間違っているからです。

先ほども冒頭でご紹介しましたが、「お~になる」という変換の方法で、十分敬語になっているところなのに、さらに「られる」という敬語体を付け加えて、二重敬語になってしまっているのです。

二重敬語は、敬語の使い方としては間違った使い方ですので、この使い方は絶対にしないようにしましょう。

2. かしこまった敬語を使いたい場合は「ご清覧」でもよい

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

今までの例文で「お読みになる」という敬語の使い方をご紹介しましたが、もっと丁寧な気持ちを伝えたい場合は、「ご清覧ください」という敬語を使うのもいいでしょう。

特に、手紙やお礼状などのビジネス文章として使う場合は、「ご清覧ください」を使った方が、こちらの気持ちが伝わります。

また、送った資料や手紙などを読んでもらったことに対して感謝の気持ちを述べたいときも、「ご清覧」を使った方が、相手への敬意が伝わります。

・このたびは資料をお送りしましたので、ご清覧ください。

・先日は資料をご清覧いただき、ありがとうございました。

上記の例文のように「ご清覧」を敬語として使えば、相手への敬意が確実に伝わります。

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もちろん「お読みになっていただき、ありがとうございました」でも、敬語としては間違いではありませんのでご安心ください。

 

【謙譲語】…「読む」の基本的な使い方とその意味とは?

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

「読む」の謙譲語は、「拝」という感じをプラスして「拝読する」となります。

そもそも「拝」は、謙譲の意味を表す漢字なので、謙譲語ではよく使われる感じです。

用法としては、動作を示す漢字に付けて「拝+動詞+する」で敬意を表します。

実際にどのような使い方をすればいいのか、見ていきましょう。

1.「拝読する」だけで敬語として成立することを忘れない

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

ちなみに、「拝」という敬語体は、他の動詞でもいろいろ応用ができます。

・「見る」の謙譲語→「拝見する」

・「聴く」の謙譲語→「拝聴する」

・「読む」の謙譲語→「拝読する」

・「観る」の謙譲語→「拝観する」

の様に、様々な動詞を組み合わせることで、敬語として応用することができます。

みなさんも観光地に行ったときに、意外に使うのが「拝観する」言葉ですが、この言葉は由緒正しい寺社仏閣を訪れるときに使う言葉で、寺社仏閣に対して敬意を表す意味で「拝観する」という敬語を使っているパターンです。

問題は、これらの敬語に、さらに「いたします」「いたしました」をつけて、「謙譲語+謙譲語」の二重敬語にしてしまう事です。

「拝読する」という単語は、これだけで十分敬語になっていますから、シンプルに以下の例文のように使えばいいのです。

・それでは、いただいた資料を拝読します。

・新しい製品のパンフレットを拝読します。

でも、以下のような誤った使い方をしても、あまり気づかれないがあるのです。

・それでは、いただいた資料を拝読いたします。

・新しい製品のパンフレットを、拝読いたします。

何が間違っているかといえば、「いたします」が敬語の後についていることです。

これでは「拝読」+「いたします」で、文章が二重敬語になっている状態を指します。

そもそも二重敬語は誤った敬語の使い方になるので、ビジネスシーンでは使わないようにしましょう。

ビジネスシーンでは、二重敬語に十分注意して、シンプルに「拝読します」と述べるようにしましょう。

2. 誰に敬意を表すべきなのか十分確認する事

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

これは、様々な敬語の使い方においても、いつも話題になることです。

今回の「拝読する」という対象者は、もちろん相手方です。

相手方が、以下のような動作をしてくれることに対して、敬意を表すのが「拝読」です。

・こちらの資料やパンフレットを読んでもらう

・こちらの資料やパンフレットを読んでもらった

つまり、こちらの製作物を、時間を割いて読んでもらうこと、あるいは読んでもらったことに対して、はじめて「拝読する」と敬語を使って、敬意を表すのです。

ですので、上司と取引先の企業関係者がいる場合、「拝読」すべきは取引先の企業関係者になります。

自分のために、あるいはこちらのために資料を読んでもらう、そのことを頭において、誰に対して「拝読する」のかを、十分確認しながら敬語を使えば、間違えないように敬語を使うことができるでしょう。

 

【丁寧語】…「読む」の基本的な使い方とその意味とは?

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

丁寧語は、該当する単語に「です・ます」を付け加えて表現する方法です。

今回の「読む」の場合で言えば、その丁寧語は「読みます」となります。

もちろん、その使い方で問題がないシチュエーションなのかどうかや、相手に敬意を払うべきならば、どの程度の敬意を払うべきなのかは、前もって確認しておくべきです。

丁寧に言葉を使えば、誰も悪い気はしませんが、敬意をもって対応すべき相手には、丁寧語だけではなく、尊敬語や謙譲語を使って対応するべきです。

これからご紹介するパターンを踏まえて、どのような敬語を使えばいいのか、ぜひ確認してみてください。

1.「読みます」という言葉では敬意が伝わらない場合もある

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

まず、丁寧語とはいえ「読みます」という言葉では、こちらの敬意が伝わらない場合もあることを、理解しておきましょう。

具体的には、次のようなシチュエーションがあり得ます。

・上司から自分のためにとマニュアルをもらった場合

・先輩からビジネスの参考にと他社商品の情報を教えてもらった場合

・取引先の企業から今後の取引のためにと資料をもらった場合

例えば、上司が“自分のために”とマニュアルをくれた場合、そこには「自分のためにマニュアルを用意してくれた」行為が存在しますから、あなた自身としては、その行為に対しては敬意を表すべきです。

同様に、取引先の企業が資料をくれたと言っても、今後の我が社のためになるようにと、時間を割いて資料を用意して、それを自分がいただいたという事ですので、当然その行為に対して敬意を払う必要があります。

このように、ただもらったと言うだけではなく、もらったという行為に至るまでに、相手がどのような行為をしてくれているかを顧みて、その行為に対して十分、敬意を示すことのできる敬語を使うことも必要です。

2.使う前に「誰に対する」敬語なのかを再確認しよう

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

丁寧語の「読みます」は、自分が「読む」という行為を丁寧語を使って表現しているものです。

では、相手が読む場合には、どのような敬語を使うべきでしょうか。

丁寧語の場合は、単純に言えば「お読みになる」でいいでしょうし、場合によっては「ご清覧になる」でもいいのです。

そして、敬語を使う時に、よく間違ってしまうのが、相手の行為に対して敬意を払うべきなのに、自分の行為に敬語を使ってしまうというパターンです。

同様のパターンでいえば、謙譲語と尊敬語を間違って使ってしまうパターンもあります。

例えば、謙譲語の「拝読する」は、「読むこと」を丁寧にいった敬語の一種なのですが、謙譲語ですので、自分が自分より目上の人に対して、何かを読ませてもらったときに使う敬語になります。

ですが、ここで間違えて尊敬語を使い「上司から借りた本をご清覧する」などとやってしまえば、当然相手に対しても失礼になりますし、シチュエーションによっては自分が恥をかいてしまうこともあるでしょう。

そうならないように、敬語はどのように使うべきか、誰のどのような行為に対して敬意を払うのかを、しっかりと確認しておくことをお勧めします。

 

まとめ

「読む」の敬語・尊敬語・謙譲語・丁寧語の使い方と意味8選

今回は「読む」という言葉の敬語についてご紹介しました。

「読む」という行為は、ビジネスシーンでは避けては通れない行為です。

特に、自分が提示した資料などを「読んでもらう」場合と、相手から提供を受けた資料を「読ませてもらう」場合の違いがあることは、ビジネスマンとしてもしっかり認識しておきましょう。

特に「読む」という行為ですので、読んだかどうかによって、その後の商談が進みぐあいも変わってきますし、いただいた資料に対する敬意をしっかりと述べておくことで、より商談にも影響を及ぼすことになります。

その他、自分の立場と相手の立場に関する状況を十分理解して、正しい敬語を、正しいシチュエーションにおいて使えるように努力しましょう。


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