就職試験において、書くのが非常に難しいと言われているのが「志望動機」です。
就活に際して、その企業に入りたい気持ちは誰でも持っていますが、採用されるためには、その企業にいかに自分のことを採用に値する人間だとアピールするかが、非常に重要になってきます。
特に、志望動機は企業に入りたい気持ちと、企業にとって自分を採用することのメリットをアピールするために、絶好のチャンスです。
今回は、就活の成功に欠かせない、採用担当者に好印象を与える志望動機8選をご紹介します。
1.就活の志望動機で絶対に書きたい5つのこと
まず、就活の志望動機として「絶対に書きたいこと」をご紹介します。
どんなにさまざまな志望動機を書いても、ここでご紹介する項目を書きもらしているようでは、企業の採用担当者の好印象をつかむことはできません。
志望動機と言うものは、あなた自身の能力をアピールするのも大事ですが、あなた自身の能力がその企業が求める人材像に合致するかどうか、それを明確にアピールできるものでないと、効果がありません。
そのことを踏まえて、それぞれの項目を見ていきましょう。
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①面接で聞いて欲しい内容を書く
志望動機には、その先にある「面接」のことも考えて書く方がいいでしょう。
志望動機は、その内容について企業の採用担当者がしっかりと把握してきます。
そして、その後の面接やグループディスカッションにおいて、志望動機の記載内容と内容との整合性を確認されるのが一般的です。
つまり、志望動機として書いていたことはどれくらい事実なのか、本人はどのように志望動機を表現できるのかと、面接の場で試されると考えた方がいいでしょう。
ですので、志望動機と面接時の回答が異なってしまうことを避けないと、あなたの印象は悪くなってしまいます。
むしろ、志望動機に書くからには、そのことをしっかりアピールできるようになっておかなくてはなりませんし、面接時にアピールしたいことを志望動機に書いておけば、アピールのチャンスがもらえると考えてもいいでしょう。
②志望動機には学歴を生かした自己アピールを書く
志望動機には「自分自身の知識を活用して」などと、今まで学んだ技術や知識をアピールした文章を作成することが重要です。
具体的には、大学で学んだ学部のことに触れつつ、学んだことを具体的にどのように活かせるかを志望動機に盛り込むことが欠かせません。
例えば経済学部であれば、会社の持つ技術やノウハウを交えて、自分自身の学んだ成果をリンクさせた提案や自己目標を書くのがいいでしょう。
その他の学部でも、次のようなアピール文は十分書けると思います。
・Webマーケティングを学んだので、貴社の広告活動に活かしたいと考えています。
・教育学部で人材を育成する技術を学んだので、社員研修の充実を図りたいと考えます。
・文学部では日本文学から日本の良さ、日本人の持つ心意気について学びましたので、商品開発に「日本人らしさ」を活かしたいと思っています。
などと、どの学部であっても、学んだことを生かした提言や提案、それに自己目標を書くことができるはずです。
特に志望動機には、自分自身が得ている知識を積極的に生かしたい、具体的にはこういうことがしたい、ということを盛り込むとよいでしょう。
もちろん、その内容が相手先の企業の持つ技術や商品と関連して書かれていると好印象を持たれることは確かです。
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③就労経験は志望動機に必ず書く
アルバイトも含めて、何らかの就労経験があれば、それを志望動機に盛り込むのはかなり効果的です。
就活生の中には、既に民間での社会人経験があったりする人もいますが、就労経験は既に「社会人の基本的な常識」をもちあわせていることをアピールできるので、非常に効果があるのです。
新卒の就活生であっても、アルバイトなどの就労経験がある人ならば、その経験を踏まえてアピールをすると効果があります。
就労体験を書くときには、その時に円滑な人間関係で過ごせていたこと、他の人々と協力して具体的に成果を上げた出来事など、就労体験で得た成果や利益につながるアクションの経験を書けば、かなりアピールができます。
これらの就労経験について書くことで、組織やチームなどに属した時の協調性があるかどうかを、自然にアピールすることができます。
④サークル活動よりもボランティア活動の経験を書く
学生時代にどのような活動をしていたのか、企業の採用担当者は興味を持つ部分でもあります。
学生時代と言えば、サークル活動を頑張っていた就活生もいるでしょうが、サークル活動の経験はあまり就活で評価されることがありません。
サークル活動はあくまで「ホビー」ですので、好きなことを楽しくやっていることの経験談は、決して就活時には評価される対象となりえないのです。
ただし、ボランティア活動については、その限りではありません。
災害の支援に出向いた経験を語ることは、あなたの人間性を十分にアピールするに値する経験なので、もしボランティア活動の経験があれば、ぜひ志望動機に記載しましょう。
ただし、ボランティア活動は多くの就活生がやっていることでもあるので、同じように経験談や感想だけ書いてもアピールにはつながりません。
むしろ、ボランティア活動に参加したことを踏まえて、自分がどのような社会を作っていきたいかとか、企業の一員として社会に貢献できる具体的な行動は何かなど、自分が具体的に行動したいことを語る方がよいでしょう。
⑤企業のサービス利用談や商品の使用体験談を書く
その企業に採用を希望するならば、企業が販売している商品の使用体験談やサービス利用談などは、ぜひ志望動機に盛り込んで書きましょう。
就活生ならば、採用を希望する会社が実際に取り組んでいること、今現在研究していることなどは、会社四季報などを見て十分理解しているでしょう。
また、企業で働いている大学のOB&OGを訪問すれば、そこから具体的な情報を得ることもできます。
インターネットの普及に伴い、就活生のみなさんは様々な方法で情報を得ることができるのですので、それを活かさない手はありません。
実際、それぞれの利用談や体験談を書くにあたっては、次の事柄に注意しましょう。
・商品やサービスを褒めちぎるだけの文章を書かない
・商品やサービスを他社の同種商品やサービスと比較しない
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・商品やサービスを自分の能力で改善するような提案をしない
これだけのことを書いても、自分のアピールポイントではないかと思ってしまいますが、会社には会社のプライドがあります。
・商品やサービスを褒めちぎるだけの文章を書かない⇒ほめるだけなら一般のユーザーでもできる!
・商品やサービスを他社の同種商品やサービスと比較しない⇒そんなに比較するなら他社に採用してもらえばいい!
・商品やサービスを自分の能力で改善するような提案をしない⇒うちの社員だって今頑張っているのに就活生が偉そうに!
このように、自分ではアピールしたつもりでも、企業の採用担当者がどのように受け取るのかを考えて書かないと、逆にあなたの印象を悪くすることになるので、注意してください。
2.就活の志望動機で強調したい「自分を採用するメリット」3つの書き方
新卒学生が就職するにあたってぶち当たる最初の難関、それは「志望動機」ではないでしょうか。
実際、志望動機と言っても限られた文字数ですので、あれも書きたい、これも書きたいとなって、結局肝心なアピールポイントを書き忘れて、中途半端な志望動機を書いてしまうこともあるでしょう。
志望動機と言っても難しく考えるのではなく、自分のことをしっかりアピールすれば何の問題もありません。
特に書きたいのは、自分自身を採用することで、企業に対してどのようなメリットが生まれるかということです。
これからご紹介する項目を、ぜひ志望動機に盛り込んで書いてください。
①自身の持っているスキルやノウハウの具体的な活用方法を書く
まず、志望動機には自分の持っているスキルやノウハウを、仕事において具体的に活かすということを必ず添えましょう。
よく、自分のスキルやノウハウだけを書き綴る人は多いのですが、それが会社の利益につながらないような場合は、単なる「自慢」になってしまい、企業の採用担当者ん好意的な解釈を得ることはできません。
入社したら貴社の業務の中で、自分のスキルやノウハウを具体的に活かしたい、こう記載すれば、けっして自慢にとられることもありません。
志望動機には、「自分にしかできないこと」はもちろんですが、「自分のスキルやノウハウを活用して実現可能なこと」をぜひ盛り込んでおきましょう。
②具体的な達成目標を書く
企業としては、前向きな就活生に入社してもらい、ぜひ目標を持って仕事に取り組んでもらいたいものです。
「入社したら頑張ります!」と言われるより、「入社したら新規顧客を1カ月5件は獲得できるように頑張ります!」と、具体的な達成目標を言われた方が、企業の採用担当者も安心できます。
それに、具体的な達成目標を持っている人材であれば、貪欲に学んでいくでしょうし、失敗を成功につなげるだけの前向きさがあると、期待もできるでしょう。
ちなみに、具体的な達成目標は、ありえないような目標ではなく、自分の持つノウハウやスキルを使えば達成できる程度の、現実的なものにしておくと、実際に採用された後で自分にプレッシャーを掛けることもないでしょう。
③入社後の人生設計を具体的に書く
「社会人になって満足」ではなくて、自分が今後どのような人生を送っていきたいのか、人生設計をしっかりと持っている就活生は、企業の採用担当者から見ても評価が高いです。
人生設計と言えば、30歳までに結婚して、34歳で親になって、などと書くことを思いつくでしょうが、志望動機で書きたいのはその人生設計ではなく、会社における自分の立場のことです。
・30歳までには自分の顧客を50社までに広げる
・35歳までには管理職になって後進の育成にも力を入れる
・40歳には課長になって他のセクションと共同で新商品の開発を行う
など、会社の一員として暮らしていく中で、具体的に実現したいことを志望動機に盛り込むのです。
もちろん、その会社の一般的な出世のパターンなどは、ある程度つかんでおいたうえで、現実的な人生設計を書いておくことが望ましいでしょう。
と言うのも、人生設計を書くということは「それだけこの会社に人生を賭けるつもり」という意欲が一番伝わるからです。
採用する側からみると、現実的で具体的な目標を持っている就活生を「努力家」「目標を持っている人間性のしっかりした人間」と解釈するでしょうから、ぜひ志望動機に書いて欲しい項目です。
3.まとめ
志望動機は、自分に秘められた可能性をアピールするために必要な文章を書くべきです。
実際、志望動機の中に、次のようなことを書く人もいます。
・給与がたくさんもらえる
・企業そのものの業績が安定している
・休みが確実に取得できる
このように、自分の収入や福利厚生に関する部分が充実していること書く人がいるのですが、これでは採用されることはありません。
そもそも、企業が「共に働きたい」と思うのは、自分の人生を豊かにしようとしているだけの人ではなく、一緒に働く中で夢を実現したり、自分の能力を発揮して達成感を得たいと「頑張ってくれる」人材に入社して欲しいのです。
ですので、志望動機に企業の「やりがい」「将来」「目標」など、あなた自身が様々な部分に共感していることを盛り込むことは大事です。
仕事を続ける情熱をアピールするだけではなく、あなたを採用することで企業に生じるメリットを、より具体的に書くことが必要不可欠です。
どうしても採用されたいからと、「貴社は業績がいい」「先駆的な取り組みをしている」「貴社の製品を愛用して作ってみたいと思った」などと、ひたすら受験先の企業を褒める人もいますが、それは企業の望むことではありません。
企業は、共に同じ目標を持つ人間であり、やる気を持っている人間を求めていることを忘れないでください。
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