ビジネスマナー

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

更新日:

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

私たちは、仕事上の文書において、「取り急ぎ」と言う言葉をよく用いていると思います。

言葉だけを読めば、急いでご連絡を差し上げるのか、それとも他の意味なのか、分かりにくい言葉でもあります。

正直言って、実際にどのような意味で用いられるべきなのか、あまり深く考えることなく「取り急ぎ」と言う言葉を使ってはいないでしょうか。

今回は、ビジネスマナーの中でも特に間違えてしまいがちな「取り急ぎ」の正しい使い方と、お礼の述べ方をご紹介したいと思います。

 

お礼以外でも使える『取り急ぎ』?!意外に気づかない3つの意味

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

まず、「取り急ぎ」の意味と使い方を考えてみましょう。

広辞苑では、「取り急ぎ」の意味として「とりあえず急いで」などと書かれており、同時に「もろもろの儀式・説明を省略し、用件だけを伝える意味」と掲載されています。

この「取り急ぎ」、社会人としては非常に便利で、使いまわしのきく言葉なので、ビジネスシーンのみならず、プライベートでも使う言葉ではないでしょうか。

でも、この「取り急ぎ」には、意外に気づかない3つの意味があるのです。

スポンサーリンク

 

1.『急な要件』を伝えるとき

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

「取り急ぎ」を使うときは、急な要件を伝える場合のことを指します。

電話でも、手紙でも、メールでも、それぞれの文末に用いられることが多いです。

例えば「取り急ぎご連絡まで」とか「まずは急ぎご連絡します」などの言葉を文末に置くことが一般的です。

ビジネスマナーとしては、本来は面会してお伝えすべきことを、簡略的な方法で伝達することを許してほしい、と言う意味を込めているのが一般的です。

 

2.『不十分な報告』を行うとき

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

「取り急ぎ」の意味には、本来経るべき承認などを省略しており、十分な説明がなされていない状態と言う意味合いもあります。

そのため、「取り急ぎ」と言う言葉には、自分都合で報告を行って、相手の都合を考慮しない、もっと言えば相手に対して敬意がない言い方であると受け止められてしまう可能性もあるのです。

ですので、上司や先輩、取引先に対しては「取り急ぎ」と言う言葉ではなく、「まずは現状のご報告」と言うように、実際に伝えたいことや、伝えたい情報の状況について簡潔に書き綴る方が失礼にあたりません。

 

3.『準備不足』であるとき

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

「取り急ぎ」という表現には、前述したように「不十分な状態」を表す意味があります。

つまり、現状で「取り急ぎ」と言う返答をしてはいるものの、先方からの提案やその内容について、熟読し理解している状態ではないと言うことを、「取り急ぎ」と言う言葉で表現しているのです。

ですので、ビジネスの場面において「取り急ぎ」と言う言葉を先方に伝えることは、「満足な準備は出来てない」ことを表していると捉えたほうがいいのです。

時には、相手から「いい加減な対応をしている」といった受けとめ方をされることも踏まえておかねばなりません。

 

お礼文では使わない?!効果的な『取り急ぎ』3つの使用例

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

まず、「取り急ぎ」と言う意味で、意外に気づかない3つの意味を紹介しました。

どちらかと言えば、取り急ぎと言う言葉は、不十分な意味を持つ言葉としてご紹介しましたが、これからご紹介するのは、効果的な「取り急ぎ」と言う言葉の使い方です。

「取り急ぎ、お礼まで」とは一般的によく使う言葉なのですが、これだけに限らず、様々な形で応用して使うことができるのです。

スポンサーリンク

この機会に「取り急ぎ」と言う言葉の持つ、良い意味を効果的に使っていくことを考えて見ましょう。

 

1.『安心感』がある「取り急ぎ」の使い方

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

基本的には「取り急ぎ」という言葉のとおり、急ぎの連絡以外では使わないほうがいい言葉なのですが、連絡をする状況や、連絡をする相手との関係性次第では、安心感を与えることも可能です。

例えば、至急返答を返すことで安心感を与えられる場合になると、「取り急ぎ」と言う言葉に、プラスの印象を加えることができます。

相手がこちらからの返事を欲しているときに「取り急ぎ」と返事を返されると、状況が厳しい中でも、急いで返事を返してくれたのだな、と当方に対して信頼感を引き寄せることも可能になってきます。

 

2.『美しい日本語の表現』として「取り急ぎ」の使い方

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

日本語は世界各国の言葉の中でも、謙譲語や尊敬語など、さまざまな立場の人に向けて話し言葉が存在することから、もっとも美しい言語であるとも言われています。

そんな美しい日本語が美しいと言われる理由には、言葉と言葉の「間の取り方」もあると言われています。

この言葉の間の取り方の中で、「取り急ぎ」と言う言葉を上手に使えば、日本語の美しさが引き立つ場合もあるのです。

例えば「新鮮なサンマが手に入りました。取り急ぎ、旬の味覚を味わっていただきたく、お送りいたします」と手紙に書いて送った場合、この文章において「取り急ぎ」は、必ず必要な言葉ではありません。

よく読んでみると、「取り急ぎ」を省いても、1つの文章として成立するので、何の問題もないのです。

ですが、この文章で伝えたいのは「旬のサンマをぜひ旬な時期に味わって欲しくてお送りしました」と言うことですが、送る側の気持ちとして「一刻も早く」という気持ちを強調して伝えられる言葉が「取り急ぎ」でもあります。

同様に、お礼を伝える返信の文章に盛り込めば、「取り急ぎ、お礼まで」となり、急いでお礼の気持ちを伝えたかったのです、と言う意味を込めることができ、美しいです。

 

3.『相手と共通の危機感』を持てる「取り急ぎ」の使い方

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

「取り急ぎ」には、先ほどよりお伝えしているように、不十分な状態である、あるいは完全な状態には近づいていないことを表現する意味もあります。

ですので、この不十分な状態であることと、送り側と受け側が相互に理解し、危機感を共有できることは、「取り急ぎ」と言う言葉の持つメリットでもあります。

実際「取り急ぎ」は、相手や状況によって受け取られ方が違う言葉でもあります。

特に、双方がお互いの状況を理解している場合は、「取り急ぎ」の一言だけで、危機感を共有したり、更なる危機に対応しようとする意識も共有できるのです。

例えば「A様の件、取り急ぎ、当B社で手配しました」と送ると、早急な手配を望んでいたA社の状況を理解して、B社がそれに答えて早急に対応をしましたよ、という意味を伝えることができます。

ですので、状況が一刻を争う場合や、相互に目標や問題の解決点がわかっている場合は、むしろ「取り急ぎ」と言う言葉を使う方が、互いの努力を認識し、危機感を共有できているので、精神的には安心できるわけです。

 

お礼でもお詫びでも!ビジネスメール上での正しい『取り急ぎ』使い方3選

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

それでは、もっと具体的な場面を想定して、「取り急ぎ」と言う言葉の使い方を掘り下げてみましょう。

スポンサーリンク

ビジネス上においてもっとも「取り急ぎ」を使う機会は、やはり電子メールでしょう。

電子メールは、電話と違って文章を相手に送りますから、相手にメッセージが目に見える形で残ってしまいます。

それに、24時間いつでもどこでも受信できることから、スピーディーなメッセージの伝達が可能と言うメリットもあります。

それらのメリットを踏まえて、ビジネスメール上の「取り急ぎ」の効果的な使い方をご紹介しましょう。

 

1.安易には用いず、『至急の案件』でのみ使おう

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

「取り急ぎ」と言う言葉は、ビジネスメールのやりとりにおいて、決して使ってはいけない言葉ではありません。

ただ、使用していいタイミングは、至急連絡することが必要な場合のみです。

詳しく情報を送りたいところでありますが、まずそれらの把握や内容の確認は後回しにしても、まず先方に連絡をしたい情報を送るというのが「至急」のレベルと考えていいでしょう。

急遽開催される会議のお知らせや、急ぎの資料作成依頼など、先方が「急いで教えてもらえ助かった」と言えるような用件も「至急」のレベルと言えます。

これらの内容を含んだビジネスメールには「取り急ぎ」と言う言葉を使っても、問題はありません。

また、お礼を述べる場合であっても、お世話になったその日のうちに気持ちを表現したい場合は「取り急ぎ、お礼まで」と記載したメールをお送りしても、問題はありません。

 

2.後で『丁寧な連絡や報告』を行う場合に使おう

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

「取り急ぎ」と言う言葉には、何度も申し上げているように、連絡や報告をしている時点では、送る側も状況を十分に把握してできていない状況です、ということを含んだ意味があります。

逆を言えば、不十分な状態で連絡や報告をしていますから、必ず後で丁寧な連絡や報告を行うという意味でも使える言葉なのです。

ですので、「取り急ぎ」と記載したビジネスメールの本文には、明確に「わかり次第連絡いたします」「○時ごろには状況が確定します」と追記しておくと、現在の情報には不確定要素が含まれている旨を、簡潔に伝えることができます。

あるいは、ある段階で連絡や報告をするものの、その内容にまだ流動的な部分があるならば、「取り急ぎ」と言う言葉を添えて、確定情報ではないことを伝えることもできるわけです。

特に、お礼に関する場合は「取り急ぎ、お礼まで」と述べつつ、「改めてお礼を申し上げたいので、また御社にお伺いいたします」と添えると、ますますあなたの丁寧さが伝わってよいでしょう。

 

3.『返事待ち』のメールへの返信に使おう

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

メールの内容によっては、相手から来たメールに対して、返事を返さなくてはいけない状況になっている場合もあるでしょう。

そのメールが、至急の返事を要するメールであるならば、そのメールの主旨をこちらも踏まえて「取り急ぎ」返事を送りました、と返信するのもいいでしょう。

相手はあなたからの返事を待っている、それに対してあなたも「取り急ぎ」と言う言葉を添えて、相手の至急という要望に答えました、と努力が伝わる使い方になるわけです。

でも、「取り急ぎ」と言う言葉だけでは、あなたの返答に流動的な意味合いがあるように捉えられてしまいますから、それを防ぐためには、メールの本文に確定する日を明記したり、何を持って返信の内容が確定するのかなど、先方に安心感を与えるためにも、確定するタイミングを明確に記載しておくことが欠かせません。

 

まとめ

取り急ぎとお礼の関連性とは!知っておくべき9つの正しい使用例

ビジネスのでは、「取り急ぎ」以外にも、非常に便利な言葉があふれています。

でも、意味を考えて使わないと、相手に対して立場をわきまえない言葉遣いになってしまう等、ビジネスマナーに反することにもなりかねません。

どんなに便利で、使いやすい言葉であっても、その言葉の本当の意味を、この機会にぜひ再確認してほしいと思います。

特に今回の「取り急ぎ」は、使い方さえ正しければ、あなたのために努力しています、気持ちを急いで伝えたかったのです、などの「率直な気持ち」を伝えることのできる言葉にもなります。

ぜひこの機会に、改めて「取り急ぎ」と言う言葉の持つ意味とメリットを、再確認していただきたいものです。


他にこんな記事も読まれています

-ビジネスマナー

Copyright© 一流のビジネスマンになれる方法【ビジネス知識・マナー・スキルアップ】 , 2018 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.