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国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

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国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

「どうせ自分たちの世代は老後に国民年金はもらえないし…」といいながら、国民年金保険料を滞納してしまっているという方ももしかしたらおられるかもしれません。

平成28年12月に厚生労働省が発表した統計によると、国民年金保険料の納付率は61.5%と相変わらず非常に低い数字となっています。

全体の4割近くの人が納付をきちんとしていないのですので、真面目に納付する気持ちが失せてしまうというのも仕方がない部分があります。

しかし、まわりのみんなもそうしているし…と思って滞納していると、自宅に督促状が届いてしまうということも珍しくありませんので注意しましょう。

督促状の中身をよく見てみると、「どうしても支払ってもらえない場合、財産を差し押さえることもあります」なんて書いてあってなんだか怖い思いをしているという方も多いかもしれません。

ここでは国民年金の保険料を長期間にわたって滞納しているとどのような不利益が生じてしまう可能性があるのか?について解説させていただきます。

 

国民年金を長期間滞納するとどうなる?

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

国民年金を長期間にわたって滞納していたら、具体的にどのような不利益が生じてしまう可能性があるのかについて確認していきましょう。

国民年金保険料の滞納による不利益としては、以下の3パターンが考えられます。

  1. 延滞金が発生すること
  2. 信用情報に影響してしまうこと
  3. 財産の差し押さえを受ける可能性があること

以下、順番に解説させていただきますので参考にしてみてください。

①国民年金を滞納すると延滞金が発生する

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

国民年金保険料を決められた期限までに支払わない場合、延滞している金額に一定の率をかけた延滞金が発生してしまいます。

具体的には、平成29年2月現在、3ヶ月以内の延滞の場合には年率2.8%、それ以上の延滞については年率9.1%の延滞金が発生してしまいます。

例えば、国民年金保険料を合計10万円、1年間(12ヶ月)にわたって延滞したという場合には、(10万円×2.8%÷12ヶ月×3ヶ月)+(10万円×9.1%÷12ヶ月×9ヶ月)=7523円もの延滞金が発生することになります。

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延滞の期間が長くなればなるほど、保険料支払いの負担がどんどん大きくなっていってしまいますので、少しでも早く納付を行うことを検討しましょう。

②国民年金の滞納は信用情報に影響する?

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

クレジットカードやカードローンを利用する時には信用情報(その人が過去に金融機関等への支払いをきちんと行ってきているかどうか)が審査の基準となりますが、国民年金などの社会保険料の未納がこの信用情報に影響を与える可能性は低いと言えます。

しかし、国民年金の滞納を続け、最終的に財産差し押さえ(あとで解説します)というところまでいってしまうと、その履歴は信用情報として残ってしまう可能性があります。

短期的に見ると国民年金の滞納が信用情報に影響を与える心配はありませんが、長期間の滞納となると影響が出てしまうこともあるので注意しましょう。

③国民年金の滞納で財産差し押さえはありうる?

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

国民年金を長期間滞納している人の中には、「特別催告状」という書類が自宅に届いたという方もおられるかもしれません。

この特別催告状の中には「このまま未納の状態が続くと、財産を差し押さえる可能性があります」という文章が入っています。

しかも「連帯納付義務者である同じ世帯の人(配偶者や家族)の財産を差し押さえることもあります」という書かれ方もしていますので、とても怖い…と感じている方も多いのではないでしょうか。

ここではさらに特別催告状を無視し続けたらどうなるのか?について法律上のルールから考えてみましょう(あくまでも法律上はこうなっているということですので、実際にこの通りの措置が取られるかどうかは個別具体的なケースによるのではっきりとはわかりません)

 

国民年金の特別催告状を無視するとどうなる?

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

国民年金など、国があなたに対して「お金を支払ってください」という請求をしてくる場合、以下のような経緯をたどります。

まず、最初の段階として「催告状」が届きます。

催告状にはすでに説明させていただいた「特別催告状」と、「最終催告状」があります。

この2つの催告状の段階では、財産差し押さえまでの手続きの中では初期段階ということができます。

①最終催告状が届く

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年金は2年間で時効にかかりますので、催告状にはその時効を中断するという意味もあります(時効についてはあとで解説します)

最終催告状は文字どおり「これ以降は裁判所を通した差し押さえの手続きに移りますよ」という知らせになります。

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最終催告状が届いても放置していると、次の督促状が届きます。

②督促状が届く

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督促状と催促状の前後関係については統一されておらず、場合によっては督促状が先に届くこともあります。

どちらの方が深刻度が高いかというと、督促状の方が重要と考えておきましょう。

督促状は「あなたにはこれだけの支払い義務がありますよ」という法律上の義務を通知してくる書類で、催告状はその法律上の義務をリマインド(忘れないように通知してくること)するためのものだからです。

督促状の期限までに支払いを行わないと、次の差し押さえ予告が届くことがあります。

③差し押さえの予告が届く

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

差し押さえ予告とは、文字どおり「財産差し押さえの準備に入ったので、一刻も早く支払ってください」という内容の書類になります。

財産差し押さえは裁判所の手続きとして行われますので、差し押さえ予告にはこちら側から異議申し立てなどを行う方法などを記した書類が同封されていることが多いです。

支払いの意志がある場合には、定められた期限までに同封されている書類を返送するようにしましょう。

④差し押さえの手続きが行われる

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それでも延滞を放置した場合、財産差し押さえが実施されます。

財産差し押さえとは、要するにあなたの財産を現金に換えて、そのお金から保険料を徴収しますよという手続きのことです。

銀行預金などがある場合には銀行預金を引き出すことができなくなってしまいますので、生活費などを銀行口座に入れているような場合には非常に困ったとになってしまいます。

また、マイホームなどは最悪の場合強制的に売りに出されてしまい、その売却代金から保険料を徴収されてしまう可能性があります。

 

国民年金の滞納分が払えない…どうしたらいい?

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ここまで国民年金の滞納状態が続くとどのような不利益が生じるのかについて解説させていただきましたが、支払いたくてもいまは手もとに現金がないので払えない…とお悩みの方も多いかもしれません。

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以下では、国民年金の滞納分がどうしても払えない状態のときにとれる対策について解説させていただきます。

①滞納分の保険料を分割払いする

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

滞納している国民年金については、毎月分の支払い用紙が同封されているはずです。

そのため、支払い期限が来てしまっている保険料が何ヶ月分もある状態であっても、その支払い用紙を使って1ヶ月分や2ヶ月分だけ支払うという形をとることは可能です。

もし、支払い用紙をなくしてしまったような場合にはもよりの年金事務所で再発行してもらうことができますので、相談に出向くようにしましょう。

②滞納している国民年金の免除申請を行う

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失業などによって収入が以前より大幅に減ってしまったなどの事情があるときには、免除申請を行うことによって支払う保険料を減額してもらったり、免除してもらったりすることが可能です。

どれだけの金額免除されるかはあなたの収入や扶養家族の状況によって具体的に判断されますが、全額の免除、4分の3免除、2分の1免除、4分の1免除の4種類の免除を受けられる可能性があります。

③時効を待つ

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国民年金の保険料は、納付の期限となっている日の翌日から2年間となっています。

例えば、2017年3月末が納付の期限となっている場合には2019年3月末がくると保険料の支払い義務はなくなることになります。

しかし、国民年金は本来は自分の老後の資金を受け取るために若いうちに支払っておくべきものですので、時効となってしまった保険料の分だけ老後にもらえるお金は少なくなることになりますので注意しましょう。

 

国民年金の滞納分を払ったら確定申告しよう

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国民年金の滞納分をまとめて支払った年には、その支払い分を確定申告のときにきちんと申告するようにしましょう。

国民年金の支払額は全額が「社会保険料控除」として所得から差し引きしてもらうことができます。

いつの分を支払ったか?はあまり重要ではなく、その年に支払った金額が社会保険料控除として認められることになりますので、たくさんの金額を支払ったときには確定申告で申告することにより所得税や住民税の金額を安くしてもらえる可能性があります。

①滞納分の国民年金を支払ったときの必要書類

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

国民年金については確定申告書に控除証明書を添付しなくてはなりませんので、控除証明を添付するとともに、支払ったときに受け取る領収書も添付するようにしましょう。

控除証明書をなくしてしまったような場合にはねんきん加入者ダイヤルに電話をして再発行してもらいましょう(1週間ぐらいで自宅に送付してもらえます)

②国民年金の滞納分は年末調整で反映してもらえる?

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

サラリーマンの人の場合、国民年金の代わりに厚生年金を給料から天引きという形で支払っていると思いますので、通常は確定申告は必要ありません(会社が年末調整の形で税金の申告をしてくれます)

ただし、同居している家族の国民年金を代わりに支払ったというような場合には年末調整のときにその支払額を会社に申告することで、年末調整の手続きで税金申告の手続きを行ってもらえることがあります。

この場合には控除証明や領収書を会社の担当者に渡すようにしましょう。

 

まとめ

国民年金を滞納したらどうなる?財産差し押さえを避けるための知識

今回は、国民年金保険料の滞納をしてしまっているときに、そのまま滞納を続けるとどのような不利益を受ける可能性があるのかについて解説させていただきました。

国民年金は、基本的に老後に自分がお金を受け取るために支払っておくものですが、日本の制度では国民全員に支払い義務があるとされています。

近年ではあまりにも保険料を滞納している人が多いため、年金制度そのものの維持が難しくなってきていると言われます。

国としては年金制度を維持するためにも今後も督促状や財産差し押さえの通知などを使って徴収を積極的に行うものと思われます。

実際に財産を差し押さえられてしまったというケースはまだ少数派ですが、今後は増加していく可能性もあります。

現在、滞納している国民年金保険料がある人は、少しでも早く支払いを行うか、分割払いや免除の相談を年金事務所で行うようにしてくださいね。


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